三浦アルプス
仙元山〜観音塚〜芽塚〜畠山
縦走路からP189を望む
【行程】 4/4(土)晴れのち曇り [鷺沼6:24=(東急・JR)=逗子7:50/8:05=(京急バス)=風早橋8:15−仙元山8:38/8:45−観音塚9:42/9:51−170P10:50/11:23−芽塚11:58−畠山12:52/13:18−塚山公園13:48/14:35−横須賀15:05(戦艦三笠見学等)−横須賀中央16:15/19:45=(京急・東急)=鷺沼21:03]
【メンバー】 隊長、林道の鴉天狗、リベンジ八兵衛
○八兵衛さんは昨年ご夫婦で三浦アルプスを縦走中に迷子になったそうです。そこで是非ともリベンジしたい、ついては「どうしても登山隊に入りたい!」と言ったとか言わないとか。真相は薮の中ですが、鴉天狗を伴って三浦アルプス縦走へ挑戦です。隊長はこの話を聞いて『はぁ、情けなぁ〜』と心から思ったものでした(この自信の源は京急作成のトレッキングMAPです)
○逗子駅で弁当を買った登山隊はバスで登山口の風早橋を目指します。装備の良い中高年パーティが一緒に降りました。登山隊はMAPに従って道路を渡り尾根の先端から登り始めますが、向こうは階段を登りショートカットしていました。急な坂を上った教会の左脇から縦走路の始まりです。良く踏まれた幅広い路は人気のハイキングコースといった趣です。
○桜の木が並ぶ斜面を登り切ると眺望の良い仙元山の山頂です。海の上には緑の江ノ島が浮かび、相模湾の向こうには春霞の中に白い富士山が望まれます。穏やかな湾内には数多くのヨットが群れ遊び、テポドン騒ぎは何処吹く風の平和さです。何時までも休んでいたいところですが、ノンビリと休む中高年パーティを残して腰を上げます。
○まずはアンテナのある189pを目指しますが、目の前には急階段が立ちふさがります。トップはリベンジ八兵衛さんですが、素人のペースは一定ではありません。ハァハァと息を弾ませダッシュしたかと思うと次第にペースダウン、イキナリ復活しても長続きしなかったり・・・往年の8マンも今ではウエスト91Cmとメタボ街道一直線ですが、気持ちだけは若い(これが困るのですが)
○階段が終わるとベンチがあり座り込む八兵衛さん「オイオイ山頂はこの先でっせ」気持ちを入れ替えて山頂を目指します。縦走路は手前で右に巻きますが、踏跡を辿って山頂に立ち寄ります。山頂からはうっかり北に向かう八兵衛さんでしたが、隊長の指摘で無事に登山道に戻ります。コースは良く踏まれていますが、作業道が縦横に入っていますから判断に苦しみます。まともな指導標はありませんが、小さな道標と木に書かれた指示を参考にMAPと照合し前進します。
○クリーンセンターへの分岐を右に分けると、少し先に判り難い分岐があります。ここは小さな道標に導かれて左上に戻るように登ります。観音塚は小さな観音様のあるピークです。木陰で展望はありませんが、木々の間からの涼風が心地よく息を整えます。稜線上の縦走路は小さなアップダウンを繰り返しながら、ドングリ並木など美しい雑木林が続き飽きることはありません。眼下には新緑の緑と山桜の白、薄桃色が変化に富んだ景観を作り出しています。
○送電線の鉄塔を過ぎると芽塚です。上山口への分岐を過ぎると縦走路は山頂を左に巻きますが、立派な踏跡が右手に上って行きます。折角ですから山頂に立ち寄りましょう。でも送電線の鉄塔があるだけの愛想の無い山頂でした。ここで単独行のオジサンに出会いました「縦走路はどっち?」ってオイオイ・・・あんたは一体何処に行きたいの?
○乳頭山の手前で田浦への路を分け畠山を目指します。昭和16年建立の海軍の標柱が縦走路の分岐にあり、今の感覚からすれば不思議な路でした。急登を過ぎると畠山分岐で、ここから緩い登りで畠山です。山頂の真中に観音様が鎮座していました。ここでは話に花が咲き、年金問題など中高年登山隊の直面する話題が尽きません。
○分岐まで戻り急な坂を下ると送電線の鉄塔です。ここから稜線を外れて左に急なスチールネット階段を一気に下ります。降りたところで按針塚に向かうという2人連れに出会いました「按針塚?我々はそこに向かうところでっせ、付いてきなさい」どうやら道路から反対方向に登ってきてしまったようです。
○按針塚では観光客がごった返しています。塚山公園では桜が満開の一歩手前で、沢山のお花見客が来ていました。上野公園のような喧騒状態ではなく、静かに花を愛でる好印象のものです。始めのうちはコーヒーでお茶を濁していた登山隊も、とうとう我慢出来ずにビールと焼き鳥で気分を出します。
○下りは逸見駅方向へ参ります。横須賀の街に出たら八兵衛さんの地元ですから迷う心配はありません。腹ごなしに横須賀駅を通り戦艦三笠を見学してから、横須賀中央で宴会となりました。横須賀名物のホッピーと新鮮な魚料理に舌鼓を打ちます。もう若くないのに長時間の宴会で大酔っ払いの登山隊。横浜駅では鴉天狗が危うく階段から転げ落ちそうになるなど、足下の怪しい人たちでした。
○正直に言って三浦アルプスを甘く見ていました。ところがハイキングコースの割りには道標が完備していませんので、ある程度の力量が求められます。念のために入手した京急のトレッキングMAPが大変役に立ちました。コース自体はそれほど厳しくはありませんが、病み上がりに春の一日を遊ぶには丁度良い運動でした。八兵衛さんも装備を揃えて登山隊に参加されれば、ウエストサイズも80Cm間違いなしでしょう。
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