不老山

不老山～湯船山～三国山

展望台から不老山を振り返る

【行程】 ３／７（土）晴れのち曇り [たまプラーザ５：３４＝（東急・小田急）＝新松田７：０３／７：２０＝（富士急湘南バス）＝棚沢キャンプ場７：５８／８：０２－番ヶ平９：３５－不老山９：５９－世附峠１０：２２－峰坂峠１０：４２－白嵓ノ頭１１：２９－湯船山１１：５２－明神峠１２：１６－三国山１３：２４－大洞山１４：１６－籠坂峠１５：００／１５：２５＝（富士急山梨バス）＝ホテルマウント富士入口１５：３８／１５：５６＝（ＪＲバス）＝市ヶ尾１７：４３／１７：４６＝（東急）＝たまプラーザ１７：５６]
【メンバー】 隊長



○久し振りの鴉天狗とのコラボは不発に終わり、仕方が無いのでグレードを落としての単独行となりました。いつもの西丹沢行７時２０分のバスは驚いたことにほぼ満員でした。でも高松山入口で２３人の団体が降りたので、谷峨からのお客も全員座れました。棚沢キャンプ場で降りたのは隊長だけ・・・不老山は人気のハイキングコースなのに？？？

○吊橋を渡ると杉林の急坂となりますが、ゆっくりとジグを切りながら登ります。ハイキングコースですから道標完備で迷う心配はありませんが、最近の道無き路と比べると何とも物足りないコースです。でも本日の目的は山中湖までロングコースを歩くことにありますから贅沢は言えません。

○今日はコースタイムで８時間４０分のところを７時間１５分で歩きましょう（帰りのバスの都合です）ところがエアリアのコースタイムが怪しいのです。出だしの番ヶ平まで汗まみれなのに、１時間４０分のところ１時間３８分も掛かるとはどう言うこっちゃ！ところが不老山までの１時間を軽く流して３０分弱ですから、まったく意味不明です。

ユニークな道標は楽しめます○不老山は南峰から富士山方向の展望が開けます。これから向かう稜線が次第に高度を上げる様が手に取るようにわかります『こいつぁなかなか手強いぞ』あらためて気を引締める隊長でした。世附峠からは古いエアリアでは稜線上は通行不可で林道を歩くようになっていますが、ボランテイアの手で立派な道が整備されていました。ユニークな道標も完備していて歩いていて楽しい道です。

前方に立ちはだかる湯船山○先ほどまでは晴れていて汗ばむ陽気でしたが、白嵓ノ頭への登りに掛かるところで太陽は厚い雲に覆われ寒風が襲ってきました。この辺りは冬枯れの林の合間からツインピークスの菰釣山や雪を被った御正体山が望まれ気分の良い道です。湯船山を越えると一気に明神峠に下ります。峠の手前に新しい送電線の鉄塔がありますが、地図には無いものです（峠の上を通るものを付け替えたようです）

○明神峠からも道路を歩かずに稜線上の道となります。明神遊歩道入口のマークに騙されて植林地で迷いますがご愛嬌です。舗装された林道を渡り三国山に向かいますが、すぐに道が分岐します。入口の道標の向きは巻道を指示しているように見えますが、地形図を見ると稜線が正解のようです。急な登りが続き息も上りますが、高度を上げると次第に雪が増えてきました。１２０１Ｐでは完全な雪山となってしまいました。

三国山から先はまったくの雪山○流石にトレースの無い雪のラッセルではペースが上がりません。汗びっしょりになり荒い息で三国山に到着しました。なんとここで初めて登山者に出会います（不老山付近で林業関係者１人と山岳サイクリスト１人に会いましたが）数人のオバサンたちと２人のオジサンです。他の場所では誰にも会わないのに、何故この山頂だけ？それにしても不思議で貴重な山頂の出会いでした。

○ここからは立派なトレースがありますから、雪山ですが飛ばしても迷う心配はありません。ここまで来ても残り１時間５５分のところを１時間４５分しかありませんので脚に鞭が入ります。大洞山まで５５分を５１分では前途多難です。アザミ平まで２０分を１８分ではもうダメか・・・ところがここから奇跡の逆転劇が待っていました。雪を蹴散らして飛ぶように下ったとはいえ、籠坂峠まで４０分のところを２２分とは可笑しすぎますよ。

○籠坂峠からは携帯が通じますので高速バスの予約を入れます。ついでに路線バスの停留所の位置を確認しましょう「御殿場行の停留所はあるのですが、反対方向の停留所は何処ですか？」「はぁ？」都会者と田舎者の会話は噛み合わず何処までも平行線です。結局「反対側のバス停は無いので道の反対側で待て」とのこと。富士急の他の路線では両側に停留所があったのに・・・おまけにバスが１０分も遅れて来たので、すっかり身体が冷えちまった。

○丹沢から中山湖までの長いコースを歩く試みは辛くも成功いたしました。人気のハイキングコースでしたが時期が早かったためか、登山者の姿は三国山以外にはありませんでした。お蔭で静かな山旅が楽しめました。最後は気分の良いスノーハイクとなりましたが、時間との競争となり忙しないこととなり反省しきりです（でもこればっかりは治らないかも）帰りには暖房の効いた高速バスで飲むビールの美味いこと、これだから山登りは止められません。



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