三峰山

日向山〜梅ノ木尾根〜三峰山

雪の三峰山を振り返る


【行程】 3/1(日)曇り一時小雪 [たまプラーザ5:50=(東急・小田急)=伊勢原6:57/7:05=(神奈川中央バス)=日向薬師7:21/7:32−日向山8:15−浄発願寺奥の院分岐9:05−大沢分岐9:32−唐沢峠10:17/10:27−三峰山11:20/11:30−物見峠12:33−尾根分岐13:06−一般道13:22−煤ヶ谷13:41/14:08=(神奈川中央バス)=本厚木14:46/14:51=(小田急・東急)=たまプラーザ15:40]
【メンバー】 隊長



○金曜日の夜に急に飲み会が入り土曜日の出撃が出来ませんでしたので、日曜日は軽いハイキングといたします。先週通った大山から鐘ヶ嶽へ続く尾根筋で、大沢分岐から日向薬師へ向かう道が気になったので確認してみましょう。日向薬師から梅ノ木尾根を通って唐沢峠から三峰山を縦走といたします。ただ一昨日の雪がどのくらい残っているかが懸念材料です(梅ノ木尾根の痩尾根と三峰の鎖場の通過が心配です)

藁葺き屋根の日向薬師本堂○日向薬師行きバスは隣の大山行きバスに比べて何たる不人気・・・お客は2人しか居ません。でもこれで静かな山旅が約束されました。終点で降りたら表参道から日向薬師を目指します。苔むした階段の先には鄙びた趣のある藁葺き屋根の本堂がありました。本日の山旅の無事を祈ってから出発です。

○日向山へは裏の道路を渡り梅園横から登ります。ところが地図にある直登ルートの入口が判りません。道標に従って行くと西の巻道に入ってしまいました。このままコルまで行き山頂往復では面白くありません。そこで適当な岨道を伝って稜線を目指します。最後は喘ぎながらの急登でしたが、何とか目論み通りショートカットして稜線に立ちました。

○日向山の山頂には煙を吐く単独行が居ましたが、煙たいので側には近づきません。案内図を見ると何故か直登ルートは消されていました。コルから梅ノ木尾根に入り、浄発願寺奥の院への分岐までは整備されたハイキングルートです。木々の間から見える大山や三峰は白く雪を被っていますが、標高800mぐらいまでは雪の心配はないようです。

<○浄発願寺奥の院への分岐からは小さな道標に導かれて尾根を登ります。大沢分岐の手前では恐ろしい痩尾根を通過しますが、雪が無いので何の問題もありません。気温が下がって来ましたので、大沢分岐で熱いココアを飲み生き返ります。三峰山の山頂付近は雪雲の覆われてしまいました。気温の低下も著しく防寒対策を整えて出発いたします。

○893Pに近づくと雪が目に付くようになりましたので慎重に登ります。雪の上には複数の足跡が残り、マイナーなルートの割には通る人が居るのだと実感できました。稜線でロープを跨ぐと、ようやく一般道に出て一安心です。唐沢峠で凍えながら昼食を摂りつつ、この先を考えます『三峰山へ行くべきか、不動尻へ下るべきか?』

○少し登ると不動尻への分岐です。ここから三峰山への尾根筋はエアリアで点線の道となります。道は思ったより良くて、反対方向からのトレースも残っていますので迷う心配はありません。不動尻からの路を併せると、階段と鎖の厳しい登りが始まります。岩に雪が着いていますから慎重に足を運びます。この辺りからすれ違う登山者の姿が見られるようになりました。

雪の付いた痩せ尾根を通過しての山頂は別天地○今まで出会った人々は全て複数で単独行は居ませんでした「雪の稜線への単独行は無謀だったか?」反省しつつ一歩づつ慎重に山頂を目指します。最後に梯子と急な岩場を乗り越えると狭い山頂です。山頂には2人連れが2組み休んでいました。いつの間にか雪は止み、陽が差しだし、徐々に気温が上り始めます。

○下りはより慎重に参りましょう。こんな所で事故ったらどんな批判を浴びるか判ったものではありません。北峰を越えベンチまで下れば一安心です。今回は物見峠を回って帰ります。峠からの巻道は少し崩れた所があるものの緩い下りの歩き易い道です。

○1時間に1本のバスには少し時間があるので、通ったことの無い尾根筋の道を使ってみましょう。一般道は標高435mから分岐して下りますが尾根通しに直進します。広い道が続きますが、払われた枝が散らばり少し踏跡が不明瞭です。436Pは南を巻きますがその先が崩れて通過注意です。正面の鹿柵に出たら10mぐらい下って柵沿いに進みます。再び尾根上に出たら310mで尾根を外れて右に下ります。標高190mのところで一般道に合流です(下からの分岐は新しい堰堤の50mぐらい上で道標の下を右に入る)

○本日は人の居ないルートで静か山旅をすることが出来ました。目論み通り日向山から三峰山手前までは誰にも会いませんでしたが、流石に三峰山の縦走では20人と擦れ違いました。でも南から北へ縦走したのは隊長だけとは、よほど天邪鬼なのですね。雪の着いた嶮しい稜線の通過には緊張させられましたが、冒険心も満たされ充実した休日でした。



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