栗ノ木洞・櫟山

櫟山から栗ノ木洞を振り返る


【行程】 12/21(日)晴れのち曇り [たまプラーザ8:17=(東急・小田急)=渋沢9:35/9:40=(タクシー)=県民の森ゲート9:54/10:00−二俣10:22−後沢乗越11:23−栗ノ木洞11:50/12:20−櫟山12:34−三廻林道13:07−寄13:40/14:35=(富士急湘南バス)=新松田14:59/16:45=(小田急・東急)=たまプラーザ18:26]
【メンバー】 隊長、蔭の大御所、林道の鴉天狗、シェルパ1号



○登山隊恒例の忘年山行は丹沢の栗ノ木洞です。鍋割山から南に派生する尾根上の瘤で標高900mにすぎませんが、渋い低山として隠れた人気スポットです。昨年はノロウイルスに侵されドタキャンしたシェルパ1号も復活して、久し振りの豪華メンバーとなりました。

○渋沢駅前からは青空をバックに丹沢が望まれます。今日は夕方から崩れるという予報なので昼過ぎまでが吉です。タクシーで二俣まで入ろうとしましたが、指示した西山林道ではなく三廻林道から県民の森ゲートで降ろされてしまいました。まったくもってケシカラン運転手でした。

○10時ともなりますと下山してくる人もいて、どうにも登り始めのモチベーションが上りません。11月初旬の汗ばむような陽気ですので、ゆっくりとした足取りで林道を辿ります。二俣には下山してきた団体さんが休んでいました。山道に入ると植林された檜林の中を緩やかに高度を上げて行きます。前方に稜線が見えて来ると後沢乗越です。

○稜線に出ると西からの強風が吹きつけてきます。それほど冷たい風ではありませんが、汗で濡れた身体は縮み上がります。ここは休まずに栗ノ木洞を目指すことにいたしましょう。気のせいか後方の隊員から怨嗟の声が聞こえたようですが・・・きっと風の音でしょう。

栗ノ木洞の暗い山頂ではストロボを焚く○林の中の暗い頂には標識があるだけの愛想の無い山頂でした。記念写真を撮ったら、風を避けて東側の山腹で昼食といたします。久し振りに山でお茶を沸かし、まったりとした時間を過ごします。

○さて次に向うのは櫟山(くぬぎやま)です。ここで鴉天狗から衝撃の一言が!「おらぁ、はりつけ(磔)山かと思っていたよ」まったく何処かの国の首相じゃあるまいし、あられちゃんとか漫画ばかり読んでいたからだよ。これじゃ遭難しても場所がわからなくて救助してもらえません。

○少し下って樹林帯を抜けると明るい草原の広場です。ここが櫟山の山頂でした。三ノ塔へと続く表尾根が望まれ、眼下には秦野の丘陵地帯から駿河湾まで一望できました。再び植林地帯を下ります。三廻林道を渡り少し行くと送電線の大きな鉄塔が前方に見えてきます。鉄塔の手前で鹿柵を通り寄への道へ入ります。

○何度か鹿柵を潜ると宇津茂へお茶畑の脇を下ります。あと10分でバスの時間ですが果たして間に合うのでしょうか?いつもの隊長なら脚にムチが入るところですが・・・大御所も一緒ですから無理は禁物です。農道を下って行きますと寄からのバスが発車するのが見えました。残念、次ぎのバスは1時間後です。

○バス停の奥にはお誂え向きに食堂が開いていました。これを見逃す登山隊ではありません。バスを待つ間にも第一次忘年会が開かれたのでした。『そういえばABちゃんが新しいGPSを持って丹沢に行くと言っていたなぁ』携帯メールを打つと響くように返信が「今、寄に向かって下山中です」・・・広い丹沢も意外に狭いものですね。

○新松田での宴会はABちゃんも加わり盛り上がります。果たして何時までこんな幸せな日々が続くのでしょうか?隊員の皆さま方には健康に留意され、元気に毎年の忘年山行に参加されんことを祈ります。



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