畦ヶ丸

バン木ノ頭付近から木々の間に畦ヶ丸


【行程】 11/29(土)曇り一時雨 [たまプラーザ5:34=(東急・小田急)=新松田7:03/7:12=(富士急湘南バス)=大滝橋8:15/8:20−一軒屋避難小屋9:28−大滝峠上10:11−畦ヶ丸10:55/11:35−シャガクチ丸12:11−白石峠13:10/13:18−用木沢出合14:25−西丹沢14:40/14:42=(富士急湘南バス)=新松田16:02/17:34=(小田急・東急)=たまプラーザ18:52]
【メンバー】 隊長、菱縞の紋次郎



○先週に続いて丹沢を訪れます。今週も渋めの山を狙って西丹沢の畦ヶ丸を目指すことにいたします。同行者は初顔の「菱縞の紋次郎」さんです。彼とは二十年の長い付き合いですが、山に行くのは今回が初めてです。2週間前にもフルマラソンを完走し体力には定評がありますが、果たしてどんな珍道中が待っているのでしょうか。

○新松田で降りると西丹沢行きのバス停に人が群れています。これでは座れそうも無いと思っていたら「臨時バスが出ます」とのアナウンスに続き、座席の多い大型バスの登場に安堵の隊長でした。大滝橋のバス停で降りたら道標に従って林道を辿りますが・・・

○ストレッチをしていたら、いきなり紋次郎さんが腕章を着けます。一体全体何の真似でしょう。良く見ると「○○指導員 神奈川県」となっているじゃありませんか。隊長は驚愕『冗談じゃない、県の手先と一緒に登るのかよ』真っ先に頭に上ったのは小用のことでした(・・・悲しい)

畦ヶ丸避難小屋○この道は東海自然歩道ですから良く整備されており、沢山の道標がこれでもかと設置されています。それでもステタロー沢上部では木道は朽ち道標が倒れていて、テープを拾いながら進む必要がありました。下界では晴れていたのに、いつの間にかどんよりとした黒雲に蓋われた空から雨粒が落ちてきました(カッパを着たら止んでしまいました)沢道から大滝峠上に着くと、あとは標高差180mの急登となります。幸い気温は低いので大汗をかくことなく避難小屋に到着しました。

ガスの山頂でしたが登頂を喜ぶ隊長○山頂は100m先ですが、木々に囲まれ展望はありませんでした。それよりも天気予報では晴れのはずなのに、なぜか白いガスが流れます。山頂には2人の登山者が居ましたが、ベンチで喫煙する田分け者なので、避難小屋前で昼食といたしましょう。お互いに装備談義などをしながらまったりと昼食を摂ります。

○縦走路はモロクボ沢ノ頭で自然歩道を分け北に向かいます。アップダウンを繰り返しながら、高度を上げて白石峠を目指します。稜線の東側には新しい鹿柵が造られ、木々の間から畦ヶ丸が望まれます。始めのうちは1400m付近に雲底がありましたが次第に雲が降りてきます。前方の加入道山が濃いガスで被われる頃には冷たい雨が落ちだしました。

○白石峠で熱いコーヒーを飲んだら早々に下山します。始めのうちは滑り易い階段を慎重に下りますが、やがて沢沿いの道になり渡渉を繰り返します。落葉の積もった林道にでましたのでペースを上げてみましょう。ようやく用木沢出合に着きましたが、バスの時間まで15分しかないじゃありませんか。西丹沢まで1.8Kmの道標に、頭の中の勘ピューターが目まぐるしく計算をはじきます。時速8kmで歩けば何とか間に合いそうです。このバスを逃すと1時間待ちですから、疲れた脚にムチが入ります。

○紋次郎さんはマラソンマンですから走るという切札があります。いざとなったら先に走ってもらい、バスの出発を止めるという奥の手も考えられます。西丹沢の橋が見えてもバスの姿が現れません・・・もう1分しか残されていません。最後のカーブを曲るとバスが健気に待っていました『助かった〜』バスのフロントに走り寄りドアを開けろと騒ぐ馬鹿者たち・・・後乗車なのにね。

○こんなところで汗びっしょりになるとは情けない。予想に反して乗客は我々だけとは、朝の乗客はいったい何処へ行ってしまったのでしょうか?何はともあれ新松田で一杯引っかけて、本日の山行は無事に終了です。今日の天気はいまひとつでしたが、西丹沢の静かな山旅を堪能することが出来ました。紋次郎さんもこれに懲りず登山隊の新しい仲間となりますようにお願いいたします。



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