摩耶山

遠くで雷鳴が・・・


8/10(日) 五葉山 ・ 11(月) 焼石岳 ・ 12(火) 和賀岳 ・ 13(水) 神室山 ・ 14(木) 摩耶山 
   15(金) 船形山 ・ 16(土) 泉ヶ岳


【行程】 8/14(木)雷雨 [鶴岡4:33=(車)=瀬戸橋5:35/5:57−七ツ滝分岐6:33−避難小屋7:04−(雷退避19分間)−摩耶山7:55−避難小屋8:17−七ツ滝分岐8:32−登山口9:00/9:12==黒鴨温泉13:40/14:20==南長井Hシンシア14:50(泊り)]
【メンバー】 隊長、林道の鴉天狗



○前日までの快晴とは打って変わり、日本海を進む低気圧の影響で荒天が予想されます。鶴岡から登山口まで30Kmあるので早立ちに徹しましょう。国道345を南下中に一時的な豪雨に遭い前途に不安を抱えながら進みます。登山口には他の車はいませんでした(こんな天気予報で登る変わり者はいないって)

○しつこいアブに手を焼きながらも最高速度をキープして高度を稼ぎます。途中で雨が降り出しカッパを着用しますが、蒸し風呂状態で内部は汗でビッショリです。やがて七ツ滝への分岐です。ここで突然バケツをひっくり返したような豪雨となりましたが、少し様子を見ていたら小降りになったので前進することにいたします。

○雨の中をブナの根が滑り易い路を必死で登ると主稜線の追分です。このころから遠くで雷鳴が聞こえて始めます『うーん、おっかなねぇ』でも、すぐそばに避難小屋もあるし何とかなるだろうと前進いたします。小屋を過ぎて痩尾根を登って行くと雷鳴は次第に近づいてきます。稲妻と雷鳴が交錯するようになり、隊長は雷退避の司令を出しますが・・・鴉天狗の装備に致命的な手抜きが!

○『なんたるこっちゃ、ツエルトを持っていないって?』一体全体何を考えているのやら、この肝心な時にツエルトが無いとはどういうこっちゃ。でも無いものは仕方が無い、幸い気温の低下は大きくありませんので暫く様子を見ましょう。雨が酷いので長く休むことになったら小屋まで戻ることにしましょうか。

○それにしても山頂まではあとどのくらいでしょうか?高度計は低気圧の接近で当てになりません・・・すでに山頂の高度を越しています。雷が止んだので前進を始めますが、直ぐに雷鳴が轟き再び退避します。今度は雷鳴が途切れてから5分ほど待って再度アタック開始です。息を弾ませて一気に山頂を目指しましょう。

雷鳴轟くなかを決死の登山で得た貴重な三角点○お地蔵さんを越えるとすぐに山頂でした(先ほどの退避地点から僅かに4分)ガスで展望の無い頂きでしたので写真を撮ったら即下山です。遠くで雷鳴が聞こえていますので気がきではありません。ところが大雨の中で稜線を下る登山隊の前に現れたのは単独行のお兄さんでした。こんな天気に登るアホウがいたとは、お互いに苦笑するしかありませんね。

○追分からの下りは滝のような雨の中、木の根で滑りやすいので慎重に脚を運びます。小さな沢の渡渉は心配していたような水量ではなく無事に完了し、轟々と唸りをあげながら流れ落ちる本流沿いの路を下ります・・・脚を滑らせ落ちたら助からんな(ビビリ)

○登山口には先ほどの単独行氏のベンツが停まっていました『ベンツで山登りぃ』(個人の自由だけど隊長の感性とはズレが)野生の猿たちが唸りを上げて威嚇してくるなかをホウホウのていで逃げ出します。日本海側の天気は更に悪化が予想されますので、いち早く山形盆地側へ向います。途中で何回も滝のような雨に遭いましたが何とか無事に長井郊外に到着です(山形県の日本海側では国道や鉄道が不通になった由・・・危ないところでした)

○時間があるので山村の黒鴨温泉に立ち寄ります。山の中の一軒宿で源泉掛け流しですがお湯は沸しています。東北の鄙びた温泉宿でまったりと汗を流せば雷登山の緊張も次第に解けてまいります。装備が雨で水浸しになりましたので、祝瓶山荘ではなく南長井のビジネスホテルに泊る事にいたします。



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