和賀岳
小鷲倉から和賀岳を望む
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【行程】 8/12(火)曇りのち晴れ [中里温泉5:06=(車)=小路又5:48/6:07−甘露水6:19−滝倉7:05−倉方7:42−薬師岳8:15−小杉岳8:42−小鷲倉9:11−和賀岳9:46/10:04−小杉岳10:47−薬師岳11:17−倉方11:43−滝倉12:10−登山口12:48/13:02==秋の宮温泉「太郎兵衛」16:45(泊り)]
【メンバー】 隊長、林道の鴉天狗
○今日は8時間15分のコースタイムなので早立ちです。心配していた真木林道はそれほど荒れてはいません、悪い部分に砂利を敷いて平らに補修しているところでした。先着は4台、おそらく前泊なのでしょう。我々も駐車場で弁当を食べ林道を歩き出します。
○甘露水から山道に入り大きなブナ林の中ジグを切りながら高度を稼いで行くと涼しい風の通るブナ台でした。滝倉の沢水で咽を潤したら倉方まで樹林帯の登りです。ここから稜線を薬師分岐まで一直線の登りでした。分岐からは草原の緩やかな登りで薬師岳です。山頂からはこれから向う小杉岳が正面に望まれますが、和賀岳はガスの中で見ることができませんでした。
○展望に未練はあるものの炎天下の稜線歩きからは開放され快適に小さな上り下り繰り返します。小杉岳を過ぎると笹が被り路を塞ぎはじめ、小鷲倉への登りでは背丈を越える笹と格闘し汗まみれでした。笹から飛び出すと小鷲倉です。山頂にはオバサンが一人休んでいました。笹薮はもう沢山で、旦那さんの山頂往復を待っているそうです。
○和賀岳の登りに入りますとガスが流れ次第に周囲の景色が現れてきます。山頂直下のお花畑で足下からこげ茶色の物体が飛び出しました。吃驚して仰け反る隊長。10mくらい向こうで後ろ足で立ち上がる獣の姿が・・・可愛い野兎ちゃんでした。慌ててカメラを向けますが反応の遅いデジカメに写ったのは飛んで逃げてゆく姿でした。
○山頂には数人の若者達がいましたが、突然の晴空に全員がハイ状態です。登山隊も幸運を共有し喜びを分かち合います。周囲の景色を堪能したら下りましょう。炎天下の稜線歩きですが下り主体なので苦しくはありません、登ってくる皆さんの辛そうな顔といったら・・・早起きは三文の得ですね。
○帰りの稜線は展望に優れ、最後に薬師岳からも和賀岳が望まれました。振り返り和賀岳の勇姿を瞼に焼き付けたら急降下に移ります。腰の痛い隊長にとって下りは苦痛です、脂汗を浮かべながら歯を喰いしばって頑張ります。風の通らない暑いブナ林の中でしたが、大量の汗を流しながら登山口に無事に到着です。
○今夜の宿は秋の宮温泉郷の「太郎兵衛」です。部屋に冷房は無く扇風機だけでは暑苦しいのですが夜中には涼しくなりました。温泉は源泉掛け流しで洗い場は一つだけでシャワーさえありません。裏の畑から湧くという70℃のお湯が主体の温泉で、余計なものが無くシンプルさが光る王道をゆく素晴らしい温泉でした。料理は思いのほか豪華で、これで@6450円はお値打ちです。
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