焼石岳

9合目への登りから焼石岳を望む


8/10(日) 五葉山 ・ 11(月) 焼石岳 ・ 12(火) 和賀岳 ・ 13(水) 神室山 ・ 14(木) 摩耶山 
   15(金) 船形山 ・ 16(土) 泉ヶ岳


【行程】 8/11(月)晴れ [ジュネス栗駒6:29=(車)=すずこやの森登山口6:45/7:00−東成瀬コース分岐8:07−石南花荘8:15−6合目与治平衛9:05−8合目長命水9:59/10:59−焼石岳11:11/11:25−8合目12:07−6合目12:44−東成瀬コース分岐13:44−登山口14:37/14:59==中里温泉16:40(泊り)]
【メンバー】 隊長、林道の鴉天狗



○焼石岳の登山コースは6月の地震で不通になったところが多かったのですが、7月中旬に秋田県側の登山口に通じる国道397が開通しました。東成瀬コースは焼石林道が不通なので3Kmの歩きが加わりますが、入口に駐車スペースが有りません。

○村のお薦めは旧コースを復活させた「すずこやの森登山口」です。大森トンネル手前から東成瀬コースの3合目と4合目の中間に出るものです。山頂まで4時間半と、距離はありますが何とか日帰り圏内なのでチャレンジいたしましょう。

○ところが出発しようとザックを持った途端に隊長の腰に激痛が走ります。昨日からの無理な運転が祟ったのでしょうか、これでは登山どころではありません。すこし休んだら落ち着いたので少々前屈みの姿勢ですが、杖を突きながら騙し騙しまいりましょう。

○登山口からは踏まれていない林間の路が続きますが、標識・テープが豊富で迷う心配はありません。ただ草木が繁り歩き難い路なので、東成瀬コース合流までコースタイムの1時間半で精一杯です。東成瀬コースは良く踏まれていますが、草刈がされていませんので足下が少々不安なところがありました。また昨年の台風で6合目付近の登山道が流失していますので注意が必要です。

○6合目付近で3回の渡渉を繰り返すと、7合目に向けて真直ぐな登りが続きます。樹林帯を抜けると笹原となり、やがて8合目の長命水です。冷たい水がコンコンと湧いていて、咽を潤せば熱くなった身体が生返ります。ここから山頂まではお花畑のなかの美しい道ですが、草花が生い茂り足下が見えないので気をつけて歩きます。

9合目手前のお花畑から焼石沼を見下ろす○6合目付近で3回の渡渉を繰り返すと、7合目に向けて真直ぐな登りが続きます。樹林帯を抜けると笹原となり、やがて8合目の長命水です。冷たい水がコンコンと湧いていて、咽を潤せば熱くなった身体が生返ります。ここから山頂まではお花畑のなかの美しい道ですが、草花が生い茂り足下が見えないので気をつけて歩きます。

○焼石沼分岐から焼石神社までは草いきれのなか炎天下の急登なので頭がクラクラしてしまいます。稜線に上って一服したら正面に見える山頂に向かいます、すると気持ちの良い涼風が吹きはじめお散歩気分となりました。お花畑に囲まれた焼石沼が群青色の水を湛え神秘的な様相です。石のゴイロゴロした地帯を越えると山頂に向かって最後の登りです。

天上の楽園には誰も居なかった○予想に反して山頂には誰も居ませんでした。この山上の楽園を独り占めとは本当に幸せです。幸せな気分に浸りながら景色に見とれていますと・・・周囲の山々に掛かる雲が見る見る発達して行きます。気が付けば物凄い上昇気流が沼から山頂に向って来るようになりました。

○恐いのは開けた稜線で遭う雷です。さらに豪雨で沢が増水して渡渉点を確保できない場合も考えられます。とっさの判断で撤収を決めたら、さっさと下りましょう。下りは脱兎の如くと行きたいところですが、足下に気を配りながら慎重に参ります(ここらが年の功でしょうか)

○7合目を過ぎると樹林帯に入り雷の危険からは一段落ですが、渡渉点を過ぎるまでは気が抜けません。沢を渡り終えたら一安心で、あとは惰性で長い登山道を下るだけです。往きには気が付かなかった登り返しもあって登山口に着いたらヘロヘロでした。

○着替えているとズボンの上に動く蟲が『ひやぁ、ダニじゃありませんか!』笹が被る道もあったし、だいたい人が通らないからでしょうか。今度は臍の隣りで小さな黒い点が動いた気が致します。目を近づけると小ダニが柔肌に喰らいついて肢をジタバタさせていました。

○まだ咬まれたばかりなので、アゴが残らないように爪で挟んでプチッと剥がします。自然が残るのは好ましいと言いながらダニに喰われたぐらいで大騒ぎするのは大人気ないのですが、ライム病のリスクを考えると気持ちは良くありません。

○とんだハプニングはありましたが禁断の山「焼石岳」を無事に下山した登山隊は次の山に向います。今夜は麓の中里温泉に宿泊です。温泉と施設は良いものの食事の質がいまひとつでしたが、2食付で6000円では致し方ありません。本日の疲れを温泉で取り明日への英気を養う隊長でしたが、和賀岳のアプローチは厳しそうで手放しでは楽しめない腰痛の隊長でした。



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