離山二題

軽井沢・西上州

軽井沢の離山を山麓の別荘地から仰ぐ


【行程】 6/28(土)曇り [浅間隠山から==>駐車場11:40−登山口12:03−離山12:32/12:40−登山口13:11−駐車場13:30/13:35==大桁湖駐車場14:27/14:35−登山口14:40−離山14:46/14:48−登山口14:54−駐車場14:57/15:10==かぶらの湯15:43/16:34==たまプラーザ19:38]
【メンバー】 隊長、林道の鴉天狗


【軽井沢】
○浅間隠山から下山した登山隊は新たな目標を軽井沢の離山に定めて南下します。旧軽井沢の高級別荘地内の道路を上ってゆくと登山口に到着です。ところが駐車禁止の看板が!数年前の記録では登山口から60mのところに駐車スペースがあるように書いてありましたが、林道の柵は閉まっています。このままシカトしようかと思っていたら、別荘の住人が登場し口汚く文句を言います。まったく金持ちは狭量でつき合い難し・・・車の音に聞き耳立てて、それにしても暇人だ〜

○仕方が無いので別荘地の外にある駐車場まで戻り、約1.5Kmのアルバイトが追加になりました。別荘地から木々の間に望まれる山頂は低山ながら見上げるような迫力です。この山は山頂直下の広場まで林道が続いているので昔は車で気楽に登れたようです。落ち葉の積もった林道はジグを切りながら高度を上げて行きます。

曇り空に備え付けの双眼鏡が虚しい○遊歩道との分岐点には大きな看板地図がありますが少し不親切な内容です。取りあえず右手の林道を進むと山を4分の1周でトイレのある山頂広場に到着です。ここから山道となり少しの登りで三角点のある山頂です。展望は良いようで双眼鏡が備え付けられていますが、残念ながら周囲の山々は厚い雲の中でした。

○下りは遊歩道を通って東展望台を経由しましょう。山頂付近には遊歩道や踏跡が縦横に通っているので迷い易いけれども探検気分で歩けます。意外なアップダウンに閉口しながら東展望台に着くと、タイムカプセル記念碑を通って先ほどの看板地図の地点に戻ります。

○シェパード犬に先導される形になり林道を早足で下りましたが、往復で2時間近い歩行となり先ほどの浅間隠山よりも歩いたことになってしまいました(情けなぁ〜)駐車場の恨みはあるものの、観光地としての軽井沢の喧騒から外れて静かな山歩きが楽しめる低山でした。


湖畔に聳えるピラミダルな山容

【西上州】
○帰り道の西上州にも離山があるので立ち寄りましょう。こちらは大桁湖畔にある579m(標高差80m)の低山です。湖畔の駐車場に車を停めて道路を北に戻ると林道の入口があります。舗装された道ですが幅は異様に狭く斜度はキツイ路です。この山系にはヤマヒルが居るとの噂に緊張を強いられますが、濡れた斜面には動く物は見えず安心感が広がります。

○急な登りが終わると柵があり上の路に出ます。すぐにコルになり右手に木の階段を登ると杉木立に囲まれ鬱蒼とした山頂でした。標識はなく湿っぽいベンチがひとつだけある寂しいピークでした。何処となく陰気な雰囲気が漂っていますから、写真を撮ったらとっとと下りましょう。

○先ほどのコルから小ピークを越えて遊歩道が続いているようですが、ジメっとして気の滅入る雰囲気なので往きの路を戻ります。本当に短い時間でしたが緊張感溢れる山行でしたので、駐車場に戻るとほっと一息つきます。装備を解いて出発準備をしていると・・・

忍び寄るヒルの恐怖・・・それにしてもデカイ○車の中に眼の前でフラフラと踊っている蟲がいるじゃありませんか「ぎゃー、ヒルだぁ!」思わず悲鳴を上げる隊長でした。5〜6センチもあるでしょうか、丹沢で襲われたヒルの2倍もある大きな身体です。尺取虫の要領で身体を屈伸させながら、人間の息を感じてフラダンスを踊っています。伸びきった身体はテラテラと光り不気味でした。一体全体、何処からくっついて来たのでしょうか?長閑な湖畔の駐車場は一転して修羅場と化しました。

○ヒル事件さえ無ければ観光の序でに立ち寄るお手軽な里山として推薦したいところですが、ヒルが怖い方は季節を選んでの訪問がよろしいようです。本日はだいぶ汗を掻きましたので富岡の「かぶらの湯」に立ち寄ります。悲しいことに昨年に比べて塩素の臭いが一層きつくなり、これを温泉と呼ぶのは隊長のプライドが許しません。西上州の立ち寄り温泉開拓の必要性を痛感した次第です。



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