山上ヶ岳
鐘掛岩から山上ヶ岳と宿坊
【行程】 5/3(土)晴れ [たまプラーザ5:16=(東急・横浜市営地下鉄)=新横浜5:38/6:00=(ひかり393)=京都8:01/8:16=(近鉄)=下市口10:03/10:09=(車)=大峰大橋P11:05/11:25−一本松茶屋12:02−洞辻茶屋12:46−山上ヶ岳13:38/13:50−レンゲ辻14:08−大峰大橋P15:14/15:30==十津川村旭17:10民宿「岸尾」(泊り)]
【メンバー】 隊長、林道の鴉天狗
○GWの予定が決まらないまま前半が終了しようとしていました。鴉天狗に連絡を取ると「オレは29日から7日まで関西の山を廻る」ですって。隊長は驚愕!!何とか後半3日間だけご一緒させてもらいましょう(ずいぶんと低姿勢になったもんだ)それから怒涛の準備に入り、まずは切符確保に走ります。3日の下り新幹線は満席でしたが何度かのトライでやっと席を確保しました。
○京都から近鉄を乗り継いで下市口に着いたら鴉天狗が車でお迎えです。洞川の奥にある大峰大橋の駐車場に車を停めて出発です(と思ったら腹がすいたのでウドンを食します)橋を渡ると女人結界があり脇の祠では大勢の信者がお経を唱えていました。樹林帯の中の苔むした階段を進みますと下ってくる登山者とすれ違います。
○「こんにちはー」と挨拶しますが・・・返ってきた言葉は「おまいり〜」です。なんとこの地では独特の挨拶があったのです『郷に入れば郷に従え』それからの登山隊は「おまいり〜」と軽やかに挨拶をかわすのでした。
○実は今日が大峯山の戸開式にあたり大勢の信者が山に向かっています。白装束の山伏集団は大迫力です。おまけに「ブオー、ブオー」と辺り構わず法螺貝を吹き鳴らすので騒々しいこと夥しい。この法螺貝が日頃の鍛錬が足りないせいか上手く鳴らせない「プオーッ、プオーッ」と動物園の象が悲しい声を上げるようにしか聞こえず笑ってしまいます。
○途中の茶屋で休もうかと思っていたのですが、信者で溢れ返りもうもうと護摩が焚かれていて休む気がいたしません。洞辻茶屋で稜線に出ると前方に岩山が立ちはだかります。鐘掛岩や西ノ覗岩などの修行場を通り宿坊を抜けると立派な大峰山大権現です。ここも白装束の信者で混雑していますので登山隊はお参りもそこそこに離脱いたします。
○山頂は少し南の丘の上です。静かな三角点の周りには誰も居ませんでした。少し先に展望の良い笹原があり登山者の皆さんはこちらで休んでいました。正面に稲村ヶ岳と大日岳の勇姿が眺められます。ここからレンゲ辻までは急な傾斜で梯子・階段が続きます。すれ違う登山者に「おまいり〜」と声を掛けても返事がありません?なんと「こんにちはー」と返事が帰ってくるではありませんか。こちらは懐かしい登山者の世界だったのですねー。
○レンゲ辻からはザレた沢道を一気に下ります。何度か沢を渡り舗装された林道に飛び出しました。駐車場に戻り天川川合でコンビニに寄ってから十津川村の民宿に向います。釈迦ヶ岳に一番近い宿の「岸尾」ではお客は登山隊だけでした。食べ切れないほどの山の幸とおばさんの温かなもてなしで山里の日は暮れ行くのでした。
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