戸倉三山

刈寄山・市道山・臼杵山

入山峠の先から刈寄山を振り返る


【行程】 1/19(土)曇り時々晴れ [たまプラーザ6:12=(東急・JR)=武蔵五日市7:57/8:04=(西東京バス)=今熊山登山口8:15/8:20−今熊神社8:40−今熊山9:14−刈寄山10:22/10:32−トッキリ場11:07−市道山12:58−臼杵山14:15/14:40−元郷16:13/16:21=(西東京バス)=五日市16:40/16:47=(JR・東急)=鷺沼18:16]
【メンバー】 隊長、林道の鴉天狗



○今年の初出撃は奥多摩の戸倉三山です。年末年始と三連休は天気が悪く炬燵三昧の日々、このままではメタボへの道を一直線のところでした。そこで右足の脹脛肉離れの隊長はリハビリ登山に軽いハイキングを考えていましたが・・・コースタイムで7時間半とはどういうこっちゃ!

○天気は晴れマークですが、この冬一番の寒気で芯まで冷え込む寒い朝です。昨晩の酒が残るだるい身体に鞭打って布団から出たら冷気が襲って来てシャンとしました。綺麗になった五日市駅で降りると登山者の姿がちらほらと「こんな日にもハイカーがいるんだ」自分のことは棚に上げて感心することしきりです。

○でも同じバスに登山者はいませんでした・・・静かな山旅が楽しめそうです。ところが今熊山登山口で降りると反対側のバスから単独行が山へと向います。今熊山までは参道を登って行きます、広場からは五日市の街並みが眼下に広がります。隊長は始めから杖を突いて右足を庇いながらの痛々しい登山です(果たして無事に完歩できるのでしょうか・・・不安が)

気持ちの良い刈寄山の山頂○実は鴉天狗は山岳マラソンの「長谷川カップ」でこのコースを市道山の手前まで駆け抜けたことがあります。心強い相棒に隊長は一安心ですが、コースの詳細に記憶が無いとは情けなぁ。刈寄山までは淡々と冬枯れの尾根道を歩きます、入山峠への分岐を過ぎると東屋のある山頂に到着です。

○先行した単独行と採石場から登ってきたオジサンが話していました。陽の差す明るい山頂は展望が開け何時までも休んでいたい場所です。入山峠で林道を渡ると稜線を辿りますが瘤を通らずにすむ巻道があります。トッキリ場に近い巻道は途中で枝分かれして出た縦走路は?左へ行けばトッキリ場でした、右へ行くと尾根伝いの道と合流します。

○峰見通りの道は尾根伝いがよろしいでしょう。登山隊は白ペンキに導かれて右に大きくトラバースしますが、かなり進んでから倒木群に行く手を阻まれてしまいました。そこからペンキ伝いに強引に急登し尾根筋に戻ります。思わぬ藪登りに相棒から過去の(楽しい?)強引な藪山の思い出が次から次へと・・・何時になっても変らぬアホさ加減です。

縦走路から臼杵山を仰ぐ○市道山は展望こそありませんが、いかにも頂きらしい気持ちの良い静かなピークです。ここから大きく下り臼杵山までは50mのお釣りの登りです。それほど急な登りではありませんが酷使してきた病み上がりの脚には堪えます。薄く雪の残った山頂に着いた時には余力は残っていませんでした。

○お茶を沸かそうとしたら、自動着火装置が故障です。鴉天狗が拾ったライターで火を着けますが、今度は途中で消えてしまいました。前にも寒さでガスが消えた経験がありますので、必死でボンベを温めますが復活しません。妬けになった鴉天狗実がライターでボンベを炙ります(オイオイ)「オカシイ、詰まったかも」ヘッドを外し締めなおすとゴォーと凄い勢いで燃え上がりました(危なかった!)

狛猫が守る臼杵神社○山頂を後にして狛猫で有名な臼杵神社の社を過ぎると元郷バス停までは50分です。ところが右足を庇いすぎたのでしょうか、急な下りに入ると古傷の左膝が痛み出しました(もちろん右足も痛い)脂汗が出るような痛さなのでゆっくりと一歩一歩しか降りれません。バンテリンを塗りホカロンで温めながら、コースタイムの2倍弱を掛けてようやく登山口に辿り着きました。

○最後は苦しい戦いになりましたが、冬枯れの登山道は人の姿も少なく隊長の好みの山旅を楽しむことができました。もっと体調の良い時に是非とも訪れたいコースです。



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