榛名富士
夕暮れ迫る榛名富士
【行程】 11/24(土)快晴 [太郎山=(車)=>登山口16:30−榛名富士17:00/17:02−登山口17:28/17:34==たまプラーザ22:35]
【メンバー】 隊長、林道の鴉天狗
○太郎山から降りたらまだ1時半ですから帰りに榛名山に立ち寄りましょう。金精峠までは順調でしたが、トンネルを抜けると周囲は雪景色となり道路は凍結しています。沼田手前まで慎重な運転となり、榛名富士ロープウエイ乗り場に着いたのは4時半でした。「確か4時50分まで運行しているはず」と言いながら車を降りる隊長。
○周囲の静かすぎる雰囲気に一抹の不安を抱きながら駆け寄ると・・・「本日のロープウエイ運行は終了しました」との看板が恨めしい。「こうなったら登山口を探して速攻だぁ」掛け声は勇ましいけれど・・・300mも標高差があり時間的に大丈夫なのでしょうか?
○空身にヘッドランプだけ持って突撃する登山隊。道はジグザグの緩い登りですが、ペースが速すぎて10分もすると息が上がります。ところが次第に暗くなる周囲に気持ちは焦り、強引に短絡路を攀じ登りはじめます。『隊長、脚がもう上がりません!』弱音を吐く相棒をぶっちぎります。秋の陽は釣瓶落とし、ゼーゼー言いながら誰も居ない薄暮の山頂に辿り着きました。
○抜群の展望のはずですが、黒々とした周囲の山々と遠方に広がる街の明かりが虚しい。西には茜色に染まる残照に山のシルエットが浮かび上がっています。東の空には異常接近中の大きな月が煌々と冷たい光を放ちます。音の消えた静かな山頂でした。
○下りは眼鏡をかけて慎重に足を運びます。月明かりの反射で何とか足元の見えるうちに下ることができました。暗い登山口に駐車した白い車体が浮かび上がったときには正直ほっといたしました。若しかすると太郎山より厳しかったかもしれません。『どうも鴉天狗と一緒だと暗くなっての下山が多い?』・・・きっと相棒も同じことを考えていることでしょう。
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