女峰山

大真名子山・小真名子山・帝釈山・女峰山

大真名子山の樹林帯から女峰山を望む


【行程】 11/4(土)晴れのち曇り[たまプラーザ1:55=(車)=志津乗越5:34/6:02−大真名子山7:44/7:56−タカノ巣8:25−小真名子山9:06−富士見峠9:38/9:50−帝釈山10:50−女峰山(三角点往復)11:18/11:33−唐沢小屋11:52/12:05−馬立13:03−志津乗越13:56/14:15==たまプラーザ20:37]
【メンバー】 隊長、林道の鴉天狗


○天気の良い三連休でしたが真中の土曜日しか都合がつきません。仕方が無いので早朝発の日帰りで日光の女峰山に挑みます。折角ですから大真名子山からぐるっと大周遊いたしましょう。日没が随分と早くなりましたがコースタイムで9時間半ですから軽量カモシカなら何とかなるでしょう(本当に何とかなるのか?累積標高1500mの登りはきついぞ)

○未明の東北道を飛ばしたので渋滞も無く思ったより早く5時半には志津乗越に到着です。9年前に男体山を目指して来たことがありましたので暗い中でも大丈夫。車の中で食事をしていると隣に夫婦連れの車が到着です。挨拶を交わすと我々と逆のコースをとるとのことです(世の中には奇特な人もいるもんですねぇ)

大真名子山から小真名子山を望む○周りが薄明るくなって来ましたので出発しましょう。路は良く踏まれマークも多いので薄暗い樹林帯のなかでも不安は全くありません。600mの標高差ですが、いきなり急登が始りグングン高度を稼いで行きます。木々の隙間から眺められる背中の男体山が次第に大きく広がります。

○標高2200mで簡単な鎖場を越えると尾根上の気持ちの良い路となります。岩場を上ると麓の駐車場が豆粒のように眺められます。木々の間から女峰山が望まれるようになるとひと頑張りで山頂です。360度の素晴らしい展望でしたが、これから向う女峰山の遠いこと。男体山に懸かる黒雲が広がりつつあり心配です。

○大きく下るとタカノ巣の鞍部で、ここから急な登り返しで小真名子山です。山頂は樹木に覆われ東側だけ女峰山が望まれますが、少し先の電波板では大きく展望が開けます。急なガレ場を慎重に300m急降下します。帝釈山がみるみる高く険しくなり目の前に立ちはだかります。古い林道が上って来ている富士見峠で一服いたします(車は通れません)

○今度の登りは400m強ですが傾斜が緩いのでペースが上がります。出発から4時間強で逆コースの夫婦とすれ違いました。お互いの健闘を称え合って分かれますが、地図を見て愕然とする隊長。我々の倍近くの距離を歩いています、想像を絶する速さです。

女峰山の山頂にて女峰山の尖ったピーク○帝釈山ではガスが出て展望がいまひとつですから、痩せ尾根を通って先を急ぎます。時折強い風にガスが流れ正面に女峰山が望まれますが、疲れた脚にはピンと尖った最後の登りが恨めしい。息を弾ませながら何とか山頂に到着です。残念ながら曇りで景色はよろしくありませんので、東へ5分ほど下った三角点に立寄ってから唐沢小屋に向かいます。

○ガレ場を下り樹林帯に入ると唐沢小屋です。気持ちの良いサイトなので昼食といたします(水場は10分ほど下った登山道沿いの沢にたっぷりとあります)涸れ沢を渡り崩壊の進む薙の右岸上の道を下ります。しばらくすると砂防ダム工事用のモノレールが現れますので沿って下ります。沢の合流点で裏見滝への道を分け、右から合流した沢を渡ると、いよいよ林道まで最後の登りです。

○長い林道歩きを終えると志津乗越の駐車場です。お隣のご夫婦は5分前に着いていました(恐るべき健脚です・・・登山隊もいい勝負でしたがヘロヘロ)紅葉はピークを過ぎていましたが秋の柔らかな陽に照らされたモミジが輝いていました。ですが紅葉狩りの行楽客で道は大混雑し日光脱出に2時間も掛かってしまいました(家までは6時間20分)

○女峰山は結構人気があるようでしたが、大真名子山を経由して縦走される人は多くないようです。コースはしっかりと整備されていますから中級者以上の方でしたら静かな山旅が楽しめるでしょう。



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