三嶺

嵐のなかの三角点


【行程】 5/7(日)雨 [見ノ越7:14=(車)=名頃登山口7:39/7:52−林道登山口8:21−ダケモミの丘9:10−三嶺ヒュッテ9:59/10:49−三嶺10:56−ダケモミの丘11:32−林道11:53−登山口12:22/12:43==高松空港16:00/17:58=(バス)=高松18:30/18:44=(JR)=新横浜22:45]
【メンバー】 隊長、林道の鴉天狗


○朝起きてみると雨は小降りです、どうやら低気圧は予想より早く移動したようです。おにぎりを食べながら天気予報を見て出発を決定。午後から晴れるとの予報なので出来るだけ遅く出ることにいたします。名頃の新しい駐車場には2台駐車中なので昨日は山の上で泊まったのでしょう。

駐車場の地図○ゲートの横を通り林道を歩き始めます。左へ大きく曲がる所から短絡路に入ると、すぐに土砂崩れの跡に出て道は迷路のように上下を繰り返します。テープを頼りに辛うじてクリヤして再び林道に出ると登山口はすぐでした。

○ポタポタと雨が落ちてくる樹林帯を静々と登って行きます。途中の水場を過ぎるとあと一登りで林道終点からの道と合流するダケモミの丘です。ここで上から下りて来た外人2人組と遭遇です「昨晩は小屋の外は大荒れでした」「OH テリブル!」お互い雨の中の健闘を称え合いながら分かれます。

○やがて痩せ尾根となり森林限界を越えると岩場の登りが続きます。次第に風雨が強まり真っ直ぐ歩くのに支障をきたすほどです。水場への分岐を分け岩場の急登に掛かりますが、下から吹き上げてくる風に押されるようにして山頂稜線に飛び出します。

○山頂は左ですが取りあえず小屋に逃げ込みます。新しい小屋は快適ですが風雨はなかなか治まりません、時間に余裕があるので制限時間一杯まで粘りましょう。結局50分待ちましたが天候の回復が芳しくありません、取り敢えず空身で山頂まで行こうと意を決して外に飛び出します。

嵐を呼ぶ怪人○外は思いのほか雨脚が強くなく気温も暖かいので一安心です。ところが山頂への稜線に出ると風雨は激しくバチバチと身体に当たり目も開けていられません。下を向いて足下だけを見ながらストックを支えにして一歩一歩進みます。

○ガスの中に浮かぶ最後の三角錐を登り切ると待望の山頂でした。感動の暇もなく踵を返します。帰りは往きにも増して風が強まったようですが、幸い背中からなので風に押されて小屋まで逃げ帰りました。

○小屋で呼吸を整えたら出発です。やはり風雨は強まっています。急な岩場を下りている時に突然『ガラ、ピッシァーン』と雷鳴一発。恐怖に慄く隊長は一目散に逃げだします「こんな所で雷かよ」身の隠しようがない稜線から樹林帯に向かって飛ぶように駆け下りました。

○濁流のようになった登山道の水を掻き分けながら必死で戻ります。林道に出たときには本当にほっといたしました。帰りは短絡路を取らずに林道を下りますが、台風で崩れた崖や沢は補修工事が始っていますが車の通行は不可能です。

○駐車場に戻り小屋で着替え始めた途端に雷鳴とともにバケツを引っくり返したような豪雨となりました。間一髪で間に合いましたが国道が通行止めのになる可能性もありますので脱兎のごとく離脱いたします・・・『おいおい徳島地方には雷注意報は出ていなかったぞ』

○何とか無事に高松空港に着きました。あとは飛行機で戻るだけなので、土産に重い饂飩を買い、一杯引っ掛けて良い気持ち。ところが濃霧のため飛行機が着陸できませんので東京便は欠航ですって「ふざけんな!」航空会社を怒っても詮無い事です。山で運を使い果たしてしまったのでしょうか、GW最後の日なのでデッキまで満員の新幹線で3時間立ちっぱなしとは情けなぁ。





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