道志東部

朝日山・赤鞍ヶ岳・御牧戸山・入道山

ウバガ岩から雪を被った富士山


【行程】 4/22(土) 晴れのち曇り [たまプラーザ6:46=(東急)=長津田6:58/7:03=(JR)=上野原8:07/8:30=(富士急山梨バス)=無生野(赤倉岳)9:22−林道終点9:49−サンショ平10:42−朝日山11:14/11:24−赤鞍ヶ岳12:02−巌道峠13:27−入道山14:26−綱子峠14:46−奥牧野15:33/15:40=(神奈中バス)=藤野16:08/16:11=(JR)=長津田17:21/17:30=(東急)=たまプラーザ17:40]
【メンバー】 隊長


○またまた道志山塊です。道志主脈の東半分が宿題となっていましたが、なかなか出撃のチャンスがありませんでした。未踏の部分には著名なピークが無く足が向かない原因でもあったのですが、今回は道志の核心である朝日山と赤鞍ヶ岳を重複しますが含めることにいたします。

○通い慣れたる上野原駅ですがハイカーで溢れかえり3月までの閑散が嘘のようです。隊長が学生だった往時の賑わいを髣髴とさせます。幸いなことに無生野行きのバスは座席を残して余裕の出発です・・・人気ないなぁ。終点まで乗ったのは隊長だけで、例のごとく転回所まで乗せてくれました(謝謝)奥深い山郷では今まさに春の訪れ真っ盛りで桜が満開です。

○林道の終点から川を渡って小さな道標に従い山道に入ります。明瞭な道が続きますが沢に下りると不明瞭になり、間伐処理の跡ではほとんど判らなくなります。半信半疑で古いテープを信じて奥に進むと、やがて沢を渡りジグを切って急峻な山腹を登り始めます。

○支尾根に出ると次第に急な登りとなり落葉に足を捕られて滑りまくりです、稜線を右折すると少しで明るいサンショ平です。南に道志の主脈が一段高く望まれます、先月に比べて青々とした木々の芽が眩しい姿です。ここまでは初めての道でしたが流石はエアリア赤破線です、中級者以上にお勧めの静かな山道でした。

○ここから道は良くなり笹も刈ってあります、下って大きく登り返すと朝日山です。今年3度目の山頂はいつも静かで誰も居ません、展望はありませんが木立に囲まれた大きな山頂広場は好きです。腹を満たしているとオバサン5人連れが登場(少し前から大きな話し声で接近を感知していましたが)記念写真のシャッターを押してあげたら休みもせずに立ち去りました。

ウバガ岩から赤鞍ヶ岳を望む○赤鞍ヶ岳までは気持ちの良い縦走路です、途中のウバガ岩からは真白な富士山が大きく眺められ、今年6度の道志行の中で最高の眺望でした。道志村への道を分けると穏やかな稜線散歩となります、小さなアップダウンを繰り返すと目の前に突然アンテナが現れ御牧戸山です。グループがお食事中でしたので挨拶をして先を急ぎます。

○大きく下ると巌道峠に着きます、車道が横切りますが交通量は多くないようです。ここで急げば1本前のバスに間に合いそうだとの考えが頭の片隅を過ぎります。登り返しの急登をゼイゼイ言いながら気合を入れて頑張りました。こうなると景色を楽しむ余裕も無くなり、ひたすら時間の計算を頭の中で繰り返す情けなさです(・・・コースタイム3時間を2時間で歩く)

○平野峠では直進せずに左折しますが、小さな道標でわかりづらく地図を熟読いたします。入道山を過ぎると送電線の鉄塔を潜り網子峠で縦走は終了です。林道に下りると奥牧野を目指して時速6キロで一目散、もう時間との競争です。

○あと1Kmで『この先通行止め』の看板が立ち塞がります。茫然自失の隊長、大きく肩で息をしながら思考停止状態です。しかし落ち着いて良く見ると『歩行者、自転車は除く』とのこと半信半疑で荒れた道を進みます。前方に家並みが見え始めると木製の橋があり車通行止めとなっていました。バスの時間になんとか間に合い停留場で整理体操を済ますとバスが到着です。

○朝日山から巌道峠までは整備された良い道ですが、その先は荒れ気味で道標も少なく人に会うことも無い静かな山域でした。これで道志の主な縦走路は全て制覇いたしましたが、短期間に集中的に通ったので鮮烈な記憶が残りました。自然が残る静かな山旅が出来る地域ですので、冬になったらまた訪れたいと思います。



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