前道志西部
高畑山・大桑山・九鬼山・御前山
御前山から倉岳山、高畑山、大桑山を望む
【行程】 3/18(土) 晴れのち曇り [たまプラーザ6:46=(東急)=長津田6:58/7:03=(JR)=上野原8:07/8:28=(富士急山梨バス)=無生野(赤倉岳)9:21−穴路峠10:00−高畑山10:28/10:36−大桑山10:54−鈴ヶ音峠11:21−桐木差山11:44−九鬼山13:04/13:30−札金峠14:02−馬立山14:33−御前山15:04−神楽山15:21−猿橋16:02/16:23=(JR)=長津田17:52/17:54=(東急)=たまプラーザ18:07]
【メンバー】 隊長
○前道志東部の縦走で味を占めた隊長は、西部縦走の機会を密かに狙っていました。前週の金曜日に夜のお誘いが掛かり、2週連続の野望は絶たれましたが隔週の道志通いとなりました。前回は乗客3名だった無生野行きバスは今回はハイカーで満席です(ほとんどが二十六夜山です)終点の無生野に着くと「この先の転回所まで乗って行くかね」との運転士の嬉しい申し出。次の赤倉岳バス停まで乗せてもらいました。
○穴路峠への道は林道工事中で建機が行く手を塞ぎすこぶる感じ悪し。やがて植林帯のゆるい傾斜の静かな道になります。黙々と登って行くと後方から足音が迫ります、驚いて振り向くとバスで一緒だった2人連れでした。こんなマイナーな峠道を歩く物好きも居るのですね。明るい穴路峠に着いて一休み、2人連れは倉岳山への道を進みます。
○高畑山からは富士山が正面に望まれます(少々霞がかかっていましたが)雪を被り気品に満ちた姿は何度見ても見飽きることはありません。しかし先は長いので西に向かいます。一汗かいたら大桑山です、山頂は展望が無いので突杖峠まで一気に下りましょう。NTTの電波塔に続く道を鈴ヶ音峠まで歩き、再び山道に入ります。
○少し登ったところで巻き道が尾根道と分岐します。巻き道の方が良く踏まれており楽そうなので選択しますが・・・これが大間違い。5分ぐらいで崩れて通行不能です、戻るのも悔しいのでザレた急斜面を木に掴まりながら稜線を目指します。これが思いのほか大変で、ようやく登りきって道に出た時には息が上がってしまいました(教訓:道を間違えたら素直に戻りましょう)
○細かい凹凸を繰り返しながら西から北に向うと待望の九鬼山です。山頂からは西方向が大きく開け富岳12景の名に恥じない大展望でした(残念ながら富士山は雲のなかでした)良く整備された山頂と登山道ですが誰も居ません、思えば大桑山からここまで誰にも出会いませんでした。
○札金峠までは良い道でしたが、そこからは少し悪くなります。馬立山を越えると高度を下げながらピークを踏んで行きます。沢井沢の頭の先で菊花山への道を分け、岩稜の南を巻くと御前山です。山頂には岩場があり展望抜群です。倉岳山、大桑山から九鬼山までの長い稜線が見渡され、後ろには道志の今倉山が壁のように立ちます。九鬼山の肩には二十六夜山が覗き、奥には御正体山が聳え立ちます。高川山の斜め後ろには頭が雲に隠れた富士山が望まれ、西には黒々と三つ峠山が特徴的な姿を見せてくれます。
○調子に乗ってパチパチ景色を撮っていたら突然デジカメが動かなくなりました『メモリーが異常です』ですって、何たることでしょう今までの記録が全てパーです「これだから電子機器は嫌いじゃ」突如襲ってきた不幸になすすべも無く悲嘆に暮れながら隊長は山を下るのでした。
○最後の神楽山は山頂に小型のテレビアンテナが建ち山頂標識もアンテナ塔に付いている情けなさです。展望はそこそこですが黒雲が広がり空模様が怪しくなって来ましたので、自然の環境に無い山頂に長居は無用です。急降下を何度か繰り返すと立派な道路に出ます 、猿橋駅に着いた時には雨がぽつりぽつりと落ちてきました。
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