前道志東部

矢平山・高柄山・御前山

大丸から高柄山を望む


【行程】 3/4(土) 晴れ [たまプラーザ6:46=(東急)=長津田6:58/7:03=(JR)=上野原8:07/8:31=(富士急山梨バス)=9:18浜沢−立野峠10:00−寺下峠11:02−矢平山11:35−大丸12:00−高柄山12:39/13:17−新矢ノ根峠13:43−御前山14:28/14:35−上野原15:15/15:20=(JR)=長津田16:19/16:24=(東急)=たまプラーザ16:36]
【メンバー】 隊長


○2月は道志の中心部に2回出かけましたが、明るく静かな雰囲気は隊長の心に響くものがありました。冬枯れの低山散歩には打ってつけの山域ですので、エアリアも買い込み研究に余念がありません。今日は前日に雪が降ったので無理をせず山の浅い前道志に南側から登ります。立野峠から上野原まで山塊の東部を一気に縦走する計画です。

○上野原駅前のバス停には20名ほど登山者が並んでいますが、ほとんど「郷原」行きに乗り込み「無生野」行きに乗ったのは僅かに2名のみでした。あまりの人気の無さに呆れ返る隊長でした。浜沢で降りると二十六夜山の北向き斜面は一面の銀世界で路面も凍っていました。立野峠への道標と「展望の矢平山」の看板に導かれます。明るい山村から暗い植林帯の峠道に入ります、薄っすらと雪が被いますが良く踏まれた道です。

稜線から二十六夜山を望む○気温が低いので汗を掻く間もなく立野峠に着きました。ここから東に向って縦走を開始します、葉を落とした雑木林の間から尖がった倉岳山が望まれます。細野山からは南に展望が開け赤鞍ヶ岳や朝日山など道志の山々が一望されます。稜線を挟んで南側は冬枯れですが北側は雪が凍りつき厳しい姿を見せています。

○寺下峠からは矢平山に登り返します。急坂を一気に上がると樹林に囲まれた山頂です「どこが展望の矢平山じゃ」看板に偽りありです。大丸からは高柄山の特徴のあるピークが眺められます。ここで食事にしても良かったのですが先客が2名お喋りに花を咲かせておりましたのでパスしましょう。少し下ると悲しいことに新しい林道が稜線を横切り登山道は分断されていました。

○高柄山は展望が良いので昼食にいたします。道志の向こうには雪を被った丹沢の山がひと際大きく望まれます。暫くは誰も居ない山頂を堪能していたのですが・・・先ほどの大丸のオバサン達が登ってきました『うーん、見かけによらず健脚だぁ』今度は地図に無い金山への道から外人の女性が飛び出します「ひどい道でした」日本語上手じゃん。

○聞くとはなしに女性達の話に耳を傾けます。昨年百名山を完登したオバサンと一緒に登る人の無いスイス人女性でした。外人さんは道を間違えるちょっと心配な初心者ですが、人込みが嫌いとのことなので道志なのでしょう。

逆光のなかに聳える御前山○新矢ノ根峠まで快調に下ります、道志山塊には珍しい東屋が建っていました。この先はゴルフ場の柵が右手に迫りあまり楽しい道ではありません。御前山へは結構下ってから一気に登り返します。本日一番の急登でした、情けないことにもう身体が言うことを利きません(日頃の不摂生を一時的に反省します)でも足を交互に出しているうちに何とか高度を稼いで行きます、振り返れば高柄山の凸凹した姿が意外な遠さに望まれました。山頂からは生藤山が正面に望まれ上野原の街並みが眼下に広がります。

○御前山の下りも半端ではありません、折り悪く古傷の左膝が痛みだしました。これは堪りません、気温の低さと過激な運動が負担になったようです。こうなったら騙し騙し行くしかありませんが、30分に一本しかない電車の時間を考えると頑張りたいところです。冷や汗をたらしながら足を引きずり上野原に着いたのは電車の5分前でした。最後の桂川橋からは逆光の中に黒々と聳え立つ御前山が望まれ感無量です。



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