朝日山・赤鞍ヶ岳

ウバガ岩から朝日山を振り返る


【行程】 2/18(土) 曇りのち晴れ [たまプラーザ6:27=(車)=道志村役場9:14/9:21−登山口9:40−秋山峠10:57−朝日山11:02/11:31−赤鞍ヶ岳12:11/12:16−分岐12:26−林道12:57−道志村役場13:23/13:35==道志の湯13:43/14:25==たまプラーザ17:26]
【メンバー】 隊長、林道の鴉天狗


○先週は鴉天狗のドタキャンで前道志への単独行となりましたが、今日は広島から鴉天狗も加わり道志の主峰へ改めて挑戦です。昨晩は雪がちらつき山々は薄っすらと雪化粧しています。まだ雪雲が低く垂れ込めていますが、晴れるとの予報を信じて寒い朝の道志路を西へと進みます。赤鞍ヶ岳への登山口が不明でしたので、道志村役場の駐車場に車を停めてまずは朝日山を目指します。

○細い林道を20分ほど登り登山口標識から尾根に取り付きます。いきなりの急登で呼吸も乱れますが、急ぐ旅でもないのでペースを落としましょう。途中から時々日が差し始め展望への期待は高まりますが、被った笹に付いた雪が融けてズボンがビショビショになってしまいました。

朝日山の山頂標識は何故か赤鞍ヶ岳?○標高1200mを越えると周囲が真白です、霧氷が枯れ枝に煌めいて別世界となりました。先ほど濡れたズボンは知らない間にバリバリに凍りついています。秋山峠からは霧氷が広がる稜線上を朝日山まで5分の距離です。山頂標識には「赤鞍ヶ岳」の名前がありますがエアリアには「朝日山」とありますので、ここでは朝日山としましょう。

○一面の白銀世界ですが幸い風がないのでお湯を沸かして食事にします。北海道で学んだ冬山の快適生活ヒントを披露する隊長とそれを学ぶ鴉天狗の二人の心はいつしかK2へ(NHKの「氷壁」は山野井さんが監修らしい)単独行氏が登ってきたのを潮に腰を上げます。縦走路は若干凍っていますがアイゼンが必要なほどではありません。途中で数人のパーティとすれ違った他は誰にも会わない静かな山域です。

稜線から赤鞍ヶ岳○赤鞍ヶ岳の山頂北側には電波塔があり、三角点は電波塔手前の踏跡を右に入ります。三角点から東へ踏跡が続きますが途中から背丈を越える笹薮となります。『可笑しいなぁ』足元の踏跡は明瞭ですが雪を被った笹藪漕ぎは勘弁願いたい・・・少し探すと北側20mほどに電波塔から来た広い巻道が並行してありました。

○巌道峠へ続く稜線から道志村への分岐を南に下ります。植林された杉林のなかの暗い道は雪が凍り慎重に足を運びます。かなりの急降下の後に雪も消えると暖かい日差しの伐採跡です、南に展望が開け正面に加入道山が大きく聳えます。標高775mで道志村から上がって来た林道に出合います。このまま山道を下っても最後は車道を歩くことになるので、少し遠回りですが林道をノンビリと下ることにいたします。

○下るにつれて山頂付近の天気は回復し、見上げれば抜けるような青空を背景に白い霧氷が光っています。こうなると麓では風の無い穏やかな春の近さを感じさせる林道歩きとなりました。帰りには道志の湯に立寄ります、まだ時間が早いので混雑しておらずゆっくりとお湯を堪能できました。山頂で濡れたズボンが凍りついた時にはどうなるかと思いましたが、稜線から下れば暖かく事なきを得ました。時間的にはちょっと物足りないような山歩きでしたが、いろいろ変化に富んだ山旅ではありました。



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