讃岐七富士−1

高鉢山・十瓶山・堤山・飯野山

均整のとれた讃岐富士(飯野山)


【行程】 12/17(土)雪のち曇り [羽田8:20=(JAL1403)=高松空港10:00/10:20=(レンタカー)=山角(登山口まで1Km)11:03−登山口11:19−高鉢山11:35−登山口11:47−山角11:57==田村12:25/12:39==陶保育園12:45−十瓶山13:02−陶保育園13:16==童銅酒店13:52−堤山14:07−童銅酒店14:20==飯山町登山口14:50−丸亀分岐15:27−飯野山15:35/15:42−登山口16:15==琴平パークH16:50(泊り)]
【メンバー】 隊長、林道の鴉天狗


【高鉢山】綾上富士(512m)

雪を戴いた高鉢山(十瓶山から望む) ○香川県には讃岐七富士と呼ばれる里山が点在しています。大阪単身赴任時代に温めたプランでしたが、4年前に比べるとネット情報も充実してきました。マイレージの期限が迫るので無料航空券を利用して七山巡りにチャレンジいたします。折りしも日本列島は寒波襲来で凍えていますが果たして現地は如何?

一気に冬山状態でラッセルとなる○高松空港に降り立つと芝生の上には薄っすらと白いものが・・・天気は下り坂なので前途に不安を抱きながらの出発です。まずは最高峰の高鉢山を目指します。山角から高鉢キャンプ場へ細い道に入ると雪が激しくなり、みるみる積もり始めます。あと850mで車が坂を登れずにスリップし始めました『えっ、スタッドレスじゃないんだぁ』これじゃ危なくて進めません、少し戻って1kmほど歩くことにいたします。

○次第に強くなる風雪に林道上には竹が何本も倒れかけ通行を妨げます。雷鳴とともにズンズン雪が降りしきり瞬く間に踝までのラッセルとなりました。こんな事態を誰が予想していたでしょうか、短靴にスパッツなしとは嘗めたものです・・・それでもボーダーパンツは正解でした。

○登山道は北側にあるのでドピューと雪を伴った強風が襲い掛かります、ゴーゴーという山鳴りに生きた心地がいたしません。脛までのラッセルとなり隊長のパワーは全開ですが、腰痛の鴉天狗は遅れがちで嫌な雰囲気が漂い始めます。ところが思ったより早く15分であっけなく山頂に到着、写真を撮ったら逃げるように下山です。心配していた車の脱出も無事に終わり、県道に出たら雪も小降りとなり天気は回復に向かいます。



たむらの看板 さぬきうどん「田村」

○さぁお待ちかねの饂飩タイムです、本日はうどん通の間で評判の「田村」にいたします。ここは古くからの伝統を守っている素朴なお店です。自分でうどん玉を湯がき、トッピングを載せ、ダシ汁を掛ければ出来上がり。冷え切った身体には温かい饂飩は何物にも代えがたい贅沢です。腰の強いうどんは適度な歯ごたえで贅沢な食感を与えてくれます。奇をてらわぬ素朴なダシ汁は昔ながらの田舎の味を醸し出しています。饂飩に目が無い鴉天狗はいたく気に入ったようです(所詮は俄かうどん博士の戯言ですが)



【十瓶山】陶富士(216m)・・・讃岐八富士

陶保育園から十瓶山を望む ○陶保育園の駐車場に車を停めて、西に50mほどのカーブミラーの所から登ります。登山道は一直線の緩い登りが続き、次第に傾斜がきつくなると堪らずジグを切ります。何時しか陽の差す天気となり南向きの道には雪もなく暑いぐらいです。

○小さい岩がゴロゴロの山頂からは展望が利き、南に連なる四国山地の山々は白い帽子を被って別世界です。木の無い山頂では流石に強い風が吹き付けて汗も引っ込みました。この山は讃岐七富士の番外として八富士の末席にあります。爺神山が無残に削られてしまったので将来はこの山に入れ替えられるかも知れません。



【堤山】羽床富士(202m)

小さいが美しい堤山 ○如何にも里山といった趣きの美しいフォルムの小山が田んぼの中にあります。ここの登山口はちと判りにくく20分も迷ってしまいました。童銅酒店の南角を入り民家の間を縫うと竹薮があり案内板のある登山口です。短い急登をこなすと木々に囲まれた山頂でした。お堂にノートが置いてありましたので珍しく記入してから下山いたします。




【飯野山】讃岐富士(421.9m)

○その名のとおり讃岐平野の真ん中に大きく聳え立ち、秀麗な姿は遠方からも認められます。登山口は3ヶ所ありますが今回は飯野町から登ります。登山口には駐車場とトイレが設置され人気のほどが窺われます。よく整備された階段状の登山道を黙々と登りグングン高度を稼いで行きます。半時間で丸亀からの広い道に出合いますが、そのまま直登せずに周遊道を山頂まで辿ります。

ホテルから飯野山を望む○大きく開けた山頂には立派な薬師堂もあり信仰の深さが偲ばれます。人気の山ですから本日初めて山中で人に出会うことができました。山頂標識と三角点は左手奥に隠れるようにありましたが「新日本百名山」なる田分けた石碑が真ん中にありいささか興醒めでした。

○下りは直降ルートを取り分岐まで一直線です。膝が痛くなったのでしょうか、途中でシェルパに「忘年山行のお誘い電話」をする鴉天狗でした。さて本日の宿は琴平パークホテルです。今年の夏に開業の新しいホテルなのに展望大浴場と美味しい朝食付きで@3990円とはお値打ちです。



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