藤野富士・豊見山

すずらんゴルフ場から藤野三山、豊平山(焼山)・豊栄山・豊見山


【行程】 2/28(土)晴れ[円山公園8:15=(地下鉄)=真駒内8:42/8:45=(バス)=藤野3条2丁目9:00/9:01=(タクシー)=藤野聖山園9:10/9:17−藤野富士10:26/10:37−すずらんゴルフ場11:45−豊見山12:34/12:53−藤野4条5丁目13:33/14:05=(バス)=真駒内14:28/14:38=(地下鉄)=円山公園15:00]
【メンバー】 隊長


○最近発売された「北海道スノーハイキング」を読めば読むほど登りたい山々が・・・『嗚呼、残り短い北海道お名残惜しい』ということで一月ぶりの山行は藤野の山にいたしましょう。霊園の開園が9時なので少し遅い出発です、バスを降りるとタイミング良くタクシーが来たので飛び乗ります。霊園は除雪されていますので一番奥の夏用バス停付近から山に入ります。

○疎林のなかを南に巻きながらユルユルと登ります、新雪が積もってスノーシューで30cmのラッセルです。快調に飛ばしたのは始めの10分だけ、日頃の不摂生がたたり早くも息が上ってしまいました(情けなぁ〜)今日は昼から気温が上る予想ですから朝のうちに急斜面を登り切りたいものです、次第に傾斜が急になり頂上直下では木に掴まりながら身体を持ち上げる始末・・・『これが中級?』

○少しペースが速かったかもしれません(ちょっと反省)息を整えながら必死で脚を前へ出すと、やがて頭上に広がる青い空。平らな山頂の展望は周囲の木々に遮られますが、暖かな陽の光が降り注ぎます。ここで作戦を練りましょう、来た道を戻るのでは芸がなさすぎますから西に回り込んで豊見山を目指すことにいたします。

○三角形の焼山を正面に見て林の中を急降下します、クラストした雪の上に20cmの新雪で滑りまくり。西にトラバースして雪に埋まった沢を越え林道を二本渡ると開いた沢がありました、細いスノーブリッジですが運を天に任せて「エイッ」飛び越えます。少し登ると林の向こうにゴルフ場です、雪原に出ると正面に豊見山、左手に豊栄山、豊平山(焼山)の藤野三山が眩しい青空に聳え立ちます。

○雪面に一筋のトレースを付けながら重い雪のラッセルが続きます、いよいよ脚は前に出なくなりました。正面の豊見山は半端な傾斜ではありませんが、地図を見ると焼山より緩いので何とかなりそうです(ほんまかいな)スキー場から尾根沿いに登るのがポピュラーですが南稜直登に挑戦しましょう。

豊見山から藤野富士を望む○緩んだ雪に脚を取られるのでストックを深く刺して腕力で持ち上げながら高度を稼いで行きます、下を見るとあまりの傾斜に目が眩みそう。雪庇のある頂に上ると反対側からスノーシューのトレースがあり、こんな山にも登る人はいたんですね。ここは南方の展望に優れ、先ほど登った藤野富士が正面に大きく望まれます。

○山頂の北側にはアンテナが建ちますが、狭い稜線に鉄条網はないでしょう。尾根が東に向く辺りからトレースを外れて北斜面を一気に滑り下ります、バスの時間まで30分を切りましたから雪まみれになりながら必死のダイブです。沢からの登り返しで喉はカラカラ、362pの肩を越えれば緩い下りで道路に飛び出します。雪かきオバサンに「バス停はどこですかー」あと5分しかない、住宅街をスノーシューで颯爽と走り抜ける隊長、もう汗だくです。

○ギリギリ着いたバス停にはバスの姿がありません、時刻表を良く見たら13時台にはダイヤが無いじゃありませんか、時間を間違えていました(お粗末!)本日は天気に恵まれ藤野の鋭鋒2山をじっくり歩くことが出来ました、スノーシューならではのコース取りで自由に林や雪原を歩き回りスノーハイクを堪能です。誰にも会わない静かな山でしたが、林の中の賑やかな小鳥の囀りに春の訪れが意外に近いと感じられました。


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