毒矢峰

毒矢峰手前のp880を望む


【行程】 1/11(日)晴れのち雪[札幌7:15=(車)=白井二股8:25/8:45−二股9:18−668p10:50−825c11:20−毒矢峰12:05/12:10−780c昼12:40/13:30−二股14:05−白井二股14:30/14:40=(車)=札幌16:26]
【メンバー】 隊長、S夫妻、ABちゃん、Kさん、Uさん


○今シーズンのスノーシューはいきなり毒矢峰からです、数々の冒険者達の挑戦を退けてきた急峻な峰々に緊張は高まります。おまけに前日にはたっぷりと雪が降りましたので深雪ラッセルの心配もありますが、強力な助っ人も加わりましたのでメンバーに期待して出掛けましょう。

ピーカンの林道を行く、深雪のラッセル ○林道を半時間歩くと二股です、昨日の雪が厚く積り早くも脚が疲労させられます。ここから尾根に取り付きますが、急斜面に積もった雪はサラサラと脚で押さえても押さえきれません。ここはワカン隊員に活躍してもらいましょう、ストックを横にして両手で雪を押さえるようにして膝で押してから一歩一歩高度を稼ぎます。

○ところが30分たっても少ししか前進できません「登りだしてから数分しか動いていない!」GPSを見ていたABちゃんの言葉にみな愕然といたします。こんな調子では今日は山頂を踏むのは諦めなければならないでしょう、気ばかり焦りますが歩みは鈍い登山隊です。

○しかし継続は力なり、なんとか稜線に出てしまえば傾斜も緩くなりラッセルの速度にも弾みがつきます。木々の間からは正面に白井岳が望まれ、谷を挟んだ稜線の向こうには定山渓天狗山が聳えたちます、凛とした白い姿は暫し疲れを忘れさせてくれました。

吹雪の山頂にて○C825で東西に伸びる尾根に出ます、念の為ここに赤布をセットしておきましょう。ここから傾斜は緩くなりますが次第に天気が悪化し始めます『何とか山頂まで到着できると良いのですが』祈るような気持ちで先を急ぎます。

○ようやく着いた山頂には山名標識はありませんでしたが、大きな樺の木が立ち10mぐらい上に測量標識がありました。あんなに苦労して得た山頂ですが、生憎天気は吹雪きとなり目を開けているのも辛く、早々に下山いたします。

○下りは一気ですが『良くぞ登ったり』急傾斜を雪まみれになりながら滑り降ります。本日は予想通り厳しい山行となりましたが、助っ人隊員の協力もあり何とか目的を達することができました。山頂を踏むことだけが目的ならば雪の締まってくる3月以降が良いでしょうが、深雪ラッセルも乙なもので、それもまた毒矢峰の魅力といえるでしょう。


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