カムイヌプリ・室蘭岳

室蘭岳からカムイヌプリを望む


【行程】 10/25(土)晴れのち曇り [札幌7:30=(北斗2)=登別8:41/8:45=(JR)=幌別8:53/8:58=(タクシー)=登山口9:10/9:18−ヒュッテ9:51−カムイヌプリ10:28/10:38−水元沢分岐11:07−室蘭岳11:45/12:05−水元コース分岐12:33−林道出合12:58−ゲート13:37−室蘭工大前14:07/14:47=(バス)=東室蘭15:00/15:40=(北斗11)=札幌17:00]
【メンバー】 隊長


○前から気になっていた室蘭岳に向かいます、どうせ登るのなら西のカムイヌプリから縦走してみましょう。幌別からのタクシーは親切で「初めてで・・」などとと言いながら林道の奥まで入ってくれます、途中で早くも下山者の車とすれ違いました。登山口には車が1台だけと落ち着いた山登りへの期待が膨らみます。

気持ち良さそうなカムイヒュッテ ○穏やかな小春日和の登山です、汗をあまりかかないようにゆっくり参りましょう。登山道は非常に良く整備されていて気持ちの良い道です、2本の沢を渡ると樹林帯の中の登りとなりますが広い道は明るい光に満ちています。尾根に出ると黒いオイルを塗られた小さなヒュッテが目に入り、一度泊ってみたい雰囲気のある外観です。広場にはテーブルとベンチが並びナナカマドの赤い実が散らばっています、どうやら忙しく動き回るシマリス君の仕業のようです。

○ここからは気持ちの良い稜線の登りです、葉の落ちた白樺林からは周囲の山々が見え隠れし、前方には山頂も望まれるようになりました。ここで初めて人に出会います、山頂まではこの一人だけでした本当に静かな山です。ちょっとした岩場を乗っ越して稜線を辿れば山頂です、冷たい微風が心地よく、眼下には室蘭の海岸が輝いています。

カムイヌプリから室蘭岳を望む○どっしりと構える室蘭岳を正面にして縦走を開始しましょう、ぼちぼち対向者が現れるようになりました。小さな瘤を越し下ると急な三角錐が現れます『これは登れるだろうか?』心配しつつ近づいたら左を巻きました(安心しましたが・・・ちょっと寂しい)水元コース分岐を過ぎ登りに掛かると後ろから話し声が聞こえてきます、なんと物凄いスピードで迫って来るじゃありませんか・・・本日は闘志が湧かないので休憩してパスしましょう。

○追い抜いて行ったのは若い女性の2人連れでした、ナップサック程度の荷物でスイスイと急坂を登ります『クロカンじゃあるまいし、ようやるわ』重い腰を上げてペースを速めますが一向に追いつきません、とうとう山頂に着いてしまいました「君達、スピード違反だよ!」・・おいおいヘンテコオヤジ

林道の見事な紅葉○室蘭岳は人気の山らしく登山者の数も多く、見晴しの良い山頂標識の前は混みあっていますから(こんなところで煙草吸うなー)一等三角点の前で休みましょう、こちらには遭難碑がありあまり居心地はよろしくありません。室蘭市街の景色を正面に見ながら整備された道を一気に下ります、上から見た水元沢の紅葉が綺麗なのでこちらを回ってみましょう、リフト終点が水元コース分岐です。

○落葉の積もった緩い下りを行くと沢の音が大きくなってきました、沢筋の紅葉の中を砂防ダム下で渡渉すると水元コースの林道に出合います。すこしピークを過ぎていますが所々に輝くような赤と黄色の燃えるような紅葉が見られ、長い道のりでしたが幸せな気分で林道を歩きました。

○本日の山歩きの締めくくりは室蘭名物「なかよしラーメン」です。濃い色の醤油ラーメンに特製唐辛子をたらせば旨さが五臓六腑に染み渡る。室蘭工大前支店のご主人との山談義は楽しいひと時でした。晩秋の落ち葉カサコソハイクは無事に終了です、地元の方々が山を大切に慈しんでいるのが伝わる整備情況に感激しつつ山をあとにします。いつしか冷たい雨が落ち始めた室蘭の町は冬の訪れが近いようです。



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