徳舜瞥山・ホロホロ山

縦走路から徳舜瞥山を振り返る


【行程】 8/30(土)晴れ [札幌6:50=(車)=白老登山口9:00==大滝登山口9:25/9:37−7合目10:24−徳瞬瞥山11:03/11:10−ホロホロ山11:32/12:02−5合目12:33−白老登山口13:00=(自転車)=登山口まで1.3K14:55−大滝登山口15:15/15:24=(車)=北湯沢山荘15:35/16:45==札幌19:00]
【メンバー】 隊長


○徳舜瞥山とホロホロ山は一度訪れたい山でしたが偏屈隊長としてはどうしても縦走がしたい、そんなこんなで今まで未登となっていましたが・・・ヒントはEさんのペテガリ岳縦走です、150Kmの輪行には及びませんが20Kmなら無体力の隊長でも何とかなりそうです。しかしこんな事を考えるのは北海道では異端児で、正統派はそれぞれの登山口からピストンのようです。

○まず白老登山口に自転車をセットしましょう、意外に長い荒れた林道に帰りが思いやられますが・・・賽は投げられた。峠への登り返しも半端ではありません・・・後悔先に立たず。大滝側は舗装工事中で登山口の0.7K手前までです、車が溢れかえっていますから手前の退避所に駐車して出発です、準備中にも次々と車が到着します。

○五合目から雨で抉れた道を通り樹林帯の登りで稜線にでます、ここで旧道と合いますがテープで通行止めになっていました。休んでいると単独行がスッと抜いて行きました、後姿がはぐれ雲さんにそっくりです、慌てて「N村さん」と呼びながら追いかけます。体格、帽子、服、ズボン、靴と見れば見るほどそっくりさん、息を切らして追いつくと違う顔でした。

○今日は後半戦に備えて自重ぎみのペースでしたが、芦別岳旧道モードに点火した隊長の前に登山者は次々と追い抜かれ、そして突然山頂に着いてしまいました。秋風が吹きぬける頂からは360度の展望が思いのまま、支笏湖周囲の樽前、風不死、恵庭は言うに及ばず、小漁、漁、狭薄、札幌など苦労した山々を見つめる時こみ上げる感情の嵐になすすべもありません。

縦走路からホロホロ山を仰ぐホロホロ山の山頂にて○ホロホロ山が指呼の距離にありますので感慨に耽ってないでとっとと向かいましょう、刈り払われた縦走路は快適で対向者に挨拶を交わしているうちに山頂に到着です。こちらは一等三角点で展望は一級品ですが山頂は群がる登山者で一杯です、まぁせっかく来たのだから暫く休んで行きましょう。下りはゆっくりと良い道を辿ります、5合目で林道を横断すると樹林帯を下り、沢を渡渉して登山口へ、最後の沢が崩れて道が判りにくいけれど石のペンキとテープで問題なし。

○さてここから後半戦です、まずはダウンヒルから始まります。荒れた林道をガタガタ振動しながらスピードを抑えて15分で舗装道路です、ここからは炎天下の登り坂です。自転車の登りがこれほどキツイとは、おまけに向かい風で汗はしたたり息は上がるのに距離は一向に進みません。情けないことに15分で休憩です『はっきり言って山登りより辛い』最後は自転車を下りて歩きだします。

○工事中の峠を越えると快適なダウンヒルです、益々強まる向かい風の中ギアを最高にしてペダルを漕ぎます。大滝青年の家から登山口までは僅か2Kの登りです、最後の力を振り絞りますが0.7Kで力尽き止む無く自転車をデポし車を回収いたします(情けなぁ)

○帰りには北湯沢山荘に寄って正しい温泉に浸かります、身体中がバラバラになるほどの筋肉痛も湯殿で手足を伸ばせば優しく癒されます。念願の縦走を貫徹し満足感に浸りますが、あらためてEさんの凄さに敬服する隊長でありました。



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