大雪山縦走

赤岳・小泉岳・緑岳・白雲岳・北海岳・桂月岳・黒岳

北海沢雪渓から桂月岳と黒岳


【行程】 8/9(土)雨 [札幌6:35=(車)=千歳8:05/8:51==銀泉台14:30(泊り)]
8/10(日)晴れのち雨 [ヒュッテ7:35−第一花苑8:16−駒草平8:58−赤岳10:00/10:13−小泉岳10:38−緑岳11:18−白雲避難小屋11:52(泊り)]
8/11(月)ガスのち晴れ [小屋6:45−白雲岳7:35−北海岳8:58−黒岳石室10:00−桂月岳10:15−黒岳11:00/11:41−七合目12:25=(リフト)=五合目12:44/13:00=(ロープウエイ)=層雲峡13:09/14:17=(バス)=銀泉台14:56/15:05=(車)=糠平温泉16:10(泊り)]
【メンバー】 隊長、林道の鴉天狗


○鴉天狗の来道に合わせて日高を目指す登山隊でしたが、Sさんのリアルタイム報告「腰までの渡渉が数回」に敏感に反応します。天候の悪化が予想されるなか影響の少ない大雪山に転進することに致します(久々のマトモな判断でした)銀泉台ヒュッテにお世話になりますが宿泊者は4人と寂しい夜でした・・・台風の接近では物好きはそんなに多くないか

可憐なコマクサが満開 ○翌朝は抜けるような青空が広がり台風一過の好天です『誰だ朝食付きにしたのは!』出発は7時半と超遅出となりました。それでも健気に赤岳に向かいますが半日高バージョンのザックの重いことといったら水6Lは不要でしょう。可憐なコマクサに励まされ最後の急登にかかります、ところが知らぬ間に辺り一面は乳白色のガスじゃありませんか、下って来る登山者はカッパの上下の完全装備です。

○稜線に出ると激しい向い風が登山隊を襲います、赤岳山頂の岩陰で雨具を着け縦走を開始しましょう。道はペンキ、ロープの連続ですからから濃いガスの中でも間違うことが難しい程です。小泉岳から緑岳を回り白雲岳避難小屋に向かいます、雪渓を渡る道がガスで少しだけ不明ですが問題ありません。濡れた枝を掻き分けながら登るとガスの中に小屋の影が浮かび上がってきました。

○小屋で昼食中に雨がバラバラ、風もピュウピュウなので一番乗りで宿泊を決めます(どんどん根性が無くなってゆくようです)その後天候は悪化の一途を辿り小屋はトムラウシ方面への縦走を足止めされた登山者で溢れかえります。明け方まで叩きつけるような雨が続きましたが朝食の頃から雨は上がったようです。午後から崩れるとの予報から重い腰を上げて出発です、もちろん計画を大幅に縮小して黒岳石室を目指します。

○白雲岳はその名のとおり白い雲のなかで山頂標識だけが強風に耐えている寂しい山頂でした。北海岳までは山陰で風が弱かったのですが山頂ではお鉢から強い風が吹きつけて来るので休んでいる暇はありません。クジャク岩の下方で休んでいますと突然ガスが飛びお鉢と黒岳が目に飛び込んできました、ここから天気は劇的に快方に向かいます。

桂月岳から黒岳を望む○トイレ工事で雑然とした黒岳石室の脇から桂月岳を目指します、わざわざこの山に登りにくる道内屈指の登山家夫婦がいるそうですからきっと尊い頂なのでしょう。山頂からは黒岳の勇姿が望まれますが北鎮岳は上部が雲の中です、あっさり愛別岳は諦め層雲峡に下ることにいたしましょう。

○黒岳からは烏帽子岳の尖った山頂に34年前の眺望を思い出し暫し感慨に耽るのでした。観光客に混じりながら山を下ればリフトを使わないなどという選択枝は有りえません、ロープウエイに乗り込めばわずか7分間で層雲峡です。バスで銀泉台の車を回収し糠平温泉の山湖荘にお世話になります、寄る年波には勝てずにどんどん軟弱路線を転げ落ちる登山隊でした。翌日も然別湖周辺の東雲湖散策だけとは情けなぁ〜(これで北海道三大秘湖は制覇しました 
オンネトー:オコタンペ湖



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