ニセコ西部縦走

岩内岳・目国内岳・前目国内岳・白樺山・シャクナゲ岳

岩内岳を振り返る


【行程】 7/26(土)晴れのち曇り[札幌7:16=(バス)=岩内9:32=(タクシー)=岩内スキー場9:44/9:50−見返り坂10:41−岩内岳11:25/11:38−パンケ沼12:12−目国内岳12:52/13:03−前目国内岳13:43/13:52−新見峠14:08−白樺山14:45−シャクナゲ岳15:55/16:03−チセヌプリ分岐16:30−湯本温泉17:14/17:37=(タクシー)=ニセコ17:57/19:02=(JR)=札幌21:41]
【メンバー】 隊長


○今日は天気も良いしニセコ辺りに足慣らしに出掛けましょう。家の前から岩内までバスがありますが到着は9時半とちと遅いのが玉に瑕です、果たして何処まで縦走できるのでしょうか。登り出しは10時前と超遅い、ジリジリと照り付ける太陽の下スキー場のゲレンデを黙々と歩きます。ようやく樹林帯の木陰になれば今度は風が通らず、汗が滴り落ちる地獄の夏山低山歩きの幕開けでした。

○見返り坂からは眼下に岩内の町が広がり積丹の山々が望まれ生き返ります、7合目からはハイマツ帯となり心地よい風も通るようになりました。ザレた岩肌からはきつい照り返しがありますが、気持ちの良い高山帯の山歩きは隊長の心を高揚させて止みません。

岩内岳の山頂にて ○山頂からは雷電山と目国内岳が望まれ山は意外と深い感じです、新見峠から来た3人組みが居ましたので道の様子を聞きますとノープロブレム、安心して縦走にうつります。笹は刈ってありますので極めて快適な道です。パンメクンナイ湿原は高山植物の宝庫でした、とくにパンケ沼の辺りには橙色のエゾカンゾウと紫色のヒオウギアヤメが美しいコントラストで一面に咲き乱れて足の置き場に困るほどでした。

岩内岳から目国内岳を望む○目国内岳を登っている間にガスが出てまいりました、大岩が重なった山頂に着いた時には一面の乳白色で展望はありません、とっとと下りましょう。道が良くなりましたので快足を飛ばして新見峠まで1時間、まだ2時ですが先のことを考えると気が重くなります。白樺山への登りは広い道を辿ります、途中で10名ほどの団体とすれ違いましたが稜線に出てからは下山まで誰にも会いませんでした。

○白樺山もガスですから先を急ぎましょう、道は快適ですが岩がゴロゴロした場所もあり慎重に足を運びます。ようやく着いたシャクナゲ沼の湖畔はガスが流れる幻想的な雰囲気で、時間があればゆっくりしたい場所でした。シャクナゲ岳には分岐からピストンです、岩の道を10分足らずで開けた山頂でした。残念ながらガスで展望はありませんが、ここまで縦走してきたという満足感で一杯です。

○16時を過ぎましたのでチセヌプリは諦めて下山しましょう、まだ3時間は明るいのですが他に登山者も無く熊が恐いので妥当な判断でしょう(実はヘロヘロ)湯本への道の情況を心配していましたが沼巡りのコースで、登山道よりも立派な整備がされていて全く問題ありません。さてバス停に着いたけれど最終バスは1時間も前でした、泣く泣く車を呼んでニセコに帰ります。

○ほんの足慣らしのつもりで出掛けたニセコでしたが、なかなか手強い縦走でした。敗因の一つは出発時間の遅さです、あと2時間あれば五色温泉まで行けたでしょう。もう一つは季節が悪かったことです、日が長いのはプラスですが岩内岳の登りの苦しいことといったら暑さで体力の消耗が激しく誤算でした(その後はガスで快適でしたが)チセヌプリから東については次回の楽しみにしておきましょう。



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