カムエク

カムイエクウチカウシ山・ピラミッド峰

ピラミッド峰からカムエク


【行程】 7/19(土)曇り[札幌8:40=(車)=ゲート13:02/13:23−七ノ沢出合13:52−八ノ沢出合15:20(泊り)]
7/20(日)快晴 [八ノ沢出合4:48−三股6:15−八ノ沢カール8:15/8:30−コル8:57−カムイエクウチカウシ山10:07/10:29−コル11:08−ピラミッド峰11:57/12:17−コル12:40−カール13:03/13:35−本流14:14−三股15:12−八ノ沢出合16:55(泊り)]
7/21(月)曇り [八ノ沢出合5:40−七ノ沢出合7:19−ゲート7:55/8:06=(車)=札幌15:00]
【メンバー】 隊長、はぐれ雲さん


○いよいよ憧れのカムエクに挑戦です、昨夏には土砂崩れのため六ノ沢で引き返したこともありリベンジに燃える隊長でした。幸い海の日の三連休は天気が安定し、最近の渇水で沢の水位も低く素人が登るには最高のコンディションです(雪渓が残るので若干心配ですが)

○ズッシリ25Kgのザックが肩に食い込みますが、本日は2時間半の行程ですから頑張りましょう。林道を半時間で七ノ沢出合です、ここから水量の少ない札内川を膝までの渡渉すること数回で樹林に囲まれた八ノ沢出合のテントサイトでした。気持ちの良い場所ですが、流石に三連休ですテントが10張り以上もあります。遅くなってから荷物を担いで覗く人がいます、はぐれ雲さんじゃありませんか、明日はご一緒いたしましょう。

三股付近の雪渓 ○緊張の面持ちで出発です、巻き道と渡渉を繰り返すと雪渓の残る三股です、結構硬い雪の上を必死に登りますが、雪が崩れ落ちたトンネルもあり気を緩められません。1200m近辺のY字分岐ではぐれ雲さんは右に上り隊長は左の正規ルートと泣き分かれです。100mの急登が終わり沢に出たところで10分待ちますが来ません『名前の通りはぐれたか、止む無し』ところが少し先に居ました「5分待ったよ」って何のこっちゃ。

カムエクの山頂にて○急な沢沿いの道を詰めると最後は涸れ沢となり傾斜が緩くなればカールは近い、お花畑と雪渓に抱かれた楽園に到着です。コルまで登ればカムエクは指呼の距離、痩せた稜線を辿れば期待感に胸は高鳴るばかりです。日高の中央に位置する山頂に立てば展望は超一級品です。北にカールを抱いた幌尻岳の勇姿、南には天を突く1839の鋭峰が目を引きますが、深い緑に包まれた日高全域が見渡され重畳たる山並みが続きます。

稜線からピラミッド峰○天気も良いし向かいのピラミッド峰に寄って行きましょう。コルから縦走路を辿りますが、人があまり入らないので踏み跡は薄く、這い松が行く手を阻み脛は傷だらけです。ジリジリと照りつける太陽とむせ返るような松の香りに頭はクラクラ。急な傾斜を登り切ると向こう側の景色が目に飛び込んできます。ところが振り向いた途端にショックを受け痺れる隊長、目の前にはカムエクの堂々たる姿がありました、遠望のカムエクも良いのですが目前の眺めの素晴らしさといったら筆舌に尽くせません

○気の緩みからか下る道を間違えたー、カールから一本手前の沢を下ってしまいました。踏み跡があるとか、見たことがある景色とか、本当に怪しい登山隊でした。はぐれ雲さんが山の大尉なら隊長は少尉で・・・何か足らない困ったコンビです。100mぐらい下った急降下の降り口で数百m先に隣の沢を下る登山者を認め間違いは決定的になりましたが「藪を乗越せば隣の本流に戻れそうだ」とは暢気な登山隊です(ここで戻れば大事に至らず)

行き詰まった滝と本流の滝(右側)を向かい側から眺める○思ったより急な斜面を四つん這いになりながら下ります、急な雪渓は縁のガレを渉り、最後は雪渓の真中を通過です。200mぐらい下ったでしょうか、斜面は緩くなり嫌〜な予感が!本流に滝で流れ落ちていると万事休すです・・・左に回りこむと前方にゴォー、ゴォーと流れる音が響きます、取り敢えず落ち口まで行ってみましょう。これは、とても下れる滝ではありません!本流の方でも高い滝となっていますから大きく高巻く必要があります。

○背丈を越える笹薮に突入です、足元は急斜面で滝の方に切れ落ちていますから、マイナスイオンで毛も逆立つ恐怖の中を、笹に掴まりながら必死でトラバースいたします。何とか本流の上に出ても数メートルの崖でも行き詰まってしまいます、確率は五分五分か?祈るような気持ちで藪の間から2m下に流れを見たときにはホッとしました。笹に掴まりながら飛び降り無事に本流に出ることが出来ました。対岸に居た登山者は目を白黒、驚かしてごめん。

○緊張でヘロヘロになりながらも何とかキャンプサイトに辿りつき無事を祝ってビールで乾杯です。笹とのバトルではぐれ雲さんは万歩計を落としてしまいました、でも命を落とさなくて良かったね。前半は順調すぎるくらいでしたが、後半はまだまだ修行が足らんことを痛感させられた山行でした。「実力も無いくせに掟破りの沢下りとは10年早い」諸先輩方のお叱りが聞えるようです。夏山ハイカーに毛の生えた隊長にはまだまだ日高の核心部は遠いようですね。



2003年の記録へ