奥手稲山・丸山

公園から丸山


【行程】 6/8(日)晴れ [札幌7:15=(自転車)=王子緑化8:35−C570分岐10:00−奥手稲山肩11:15−奥手稲山12:17/12:25−肩13:53==王子緑化14:39==富丘6条公園15:18−丸山15:33/15:40−公園15:47==札幌16:36]
【メンバー】 隊長


林道入口から奥手稲山○昨日のダメージが尻に残る体調ではありますが、家から山までサイクリングと洒落こみます。思ったより時間と体力を使い登山口に辿り着きました(ぜいぜい)この結果やはり今回も上りは自転車を押す無体力の隊長でした。道標はありませんが夏山ガイドに詳しく紹介されたルートですから迷う心配はありません。

○分岐から峠道に入ると薮蚊の襲来です、ブンブンと大量の執拗な攻撃に為すすべもありません、まるで沖縄戦の戦艦大和状態です。ここで満を持して秘密兵器の登場、農作業用の虫除けネットです。暑いけれど脱いだ長袖を着直して薮蚊をシャットアウト、時々首を振って縋る蚊を払います。そよ風が吹き日当たりの良い尾根道に出るまで果てしない戦いがつづきました。

薮の中の三角点○気持ちの良いコルで休んだら最終アプローチです、東面は切れ落ちていて直登は難しそうです。山頂までのルートを探しながら雪の残る林道を進みますが、自転車を押しながらでは歩きにくいこと夥しい。結局南東の肩まで来てしまいました、こちらから稜線沿いに登りましょう。いよいよ背丈を越える笹藪に突入します、思いのほか大変な薮山でした、高いところにピンクテープが見られますが、薮山では最悪のルート取りです。

○喘ぎながら着いた山頂は三角点の周囲が刈り払われ、薮の中に日当たりの良い別次元の空間を造っています。これがブヨを呼び虫除けネットの再登場です、隊長はお疲れのせいでしょうか水を飲もうとして網に邪魔される大間抜けでした。

○下りは薮を縫って歩き易い所を進みますが、気が付いた時には南西に向かっているじゃありませんか、南東が正解なのに驚愕!おまけに沢の音が近くに聞こえます、いったい全体どうしたことでしょう。それからは東に向かってトラバースしますが、斜面に対して薮を漕ぐのとは違いもの凄い抵抗です。汗びっしょりで東を目指しますが一向に見覚えの有る場所に出ません、時間だけが空しく過ぎて行きます。こんな筈ではなかったのに、余分な水はデポしてきてしまいました(おおいに反省)

○もしかしたら下りすぎたのかもしれません、気を取り直して北東方向の稜線鞍部を目指します。微かな道跡のような薮の薄いところを辿り、最後は密生笹薮を突っ切ると林道に出ました『助かった』登り1時間のところを下りで1時間半も掛かってしまいました、どうやら下りすぎて山の家からの廃道にぶつかったようです。藪漕ぎの鉄則を守らない、まったく懲りない隊長でした。

○砂利道の長い下りは一気とは行かずに途中に休みが入ります、ぼろぼろになって林道から出たら5号線を丸山に向かいます。富丘6条へ札樽自動車道を潜ると右手に公園があり、昔のスキー場の名残のようです、ここから登りましょう。ルートを考えますが正面の植林地帯は下草が刈ってあり藪が少なそうなので掟破りの直登とします。

樹林に囲まれた静かな山頂○次第にきつくなる傾斜に木に捉まりながら進み、最後は5mほどの垂直な岩壁が行く手を阻みます。いやいや取り付きますがボロボロの脆い岩はとても登れる状態ではありません、横の泥にキックステップで草を掴みながら慎重に登ります。辿り着いた稜線は思わぬ痩せ尾根で嬉しくなります、北のピークを目指しましょう。

○木に囲まれた山頂は景色も無く標識も無い寂しいところでしたが、低山派の隊長の心は十分に満たされました。さて家から自転車の企画は無事に終了しましたが、帰り着いたら想像以上に疲労感が・・・慣れないことはやるもんじゃない(年寄りの冷水でした)



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