神威岳・烏帽子岳・百松沢山

百松沢山南峰から神威岳・烏帽子岳


【行程】 5/25(日)晴れ [円山公園6:09=(地下鉄)=真駒内6:35/7:00=(バス)=百松橋7:35−林道終点8:35−厳望台9:45−神威岳10:16/10:25−烏帽子岳11:20/11:30−930p12:30−百松沢山南峰13:30/13:38−百松沢山北峰14:15/14:30−870p15:19−林道16:56−福井えん提前17:54/18:11=(バス)=琴似18:35/18:40=(地下鉄)=円山公園18:45]
【メンバー】 隊長


厳望台から神威岳○昨日の春山残雪モードから一転して初夏低山ハイクとなりました、まずは神威岳を目指します。林道を歩く足取りの軽いことと言ったら、冬靴から開放されて軽登山靴の隊長は弾むようです、しかしここは先の行程を考えてペースを抑え目にいたしましょう。林道終点から尾根に取り付きグングン高度を稼ぎますが、半雪山装備じゃ汗が噴出すのは当たり前でした。稜線に出ると向こう側からの涼風が心地良く、厳望台からは山頂の険しい岩場が手に取るようです。

○烏帽子岳への分岐を過ぎるとすぐに山頂でした、あいにく霞が掛かっていますが百松沢山の南峰が目の前にあります。烏帽子岳へは稜線上の藪っぽい道を行きます、コルからきつい登りが始まりますがガレ場に出れば展望が開けました。振り返ればいつの間にか神威岳が眼下になり特徴のある岩峰が天を突いています。少し登れば山頂です、まだ雪が少々残りますが誰も居ない静かなひと時を過ごしました。

烏帽子岳のガレ場から百松沢山(北峰と南峰)○ガレ場まで戻って百松沢山への稜線を目で追います、地図と照合すると意外に近く簡単に行けそうです、縦走路に向かって急斜面のトラバースを開始です。これがまた藪あり雪渓ありで転がるように斜めに下り、最後に稜線に出ようとしますが笹と潅木が行く手を阻みます。大苦心の末に出た稜線上は遊園地のオクトパスのように手足を広げた潅木が密生して、掻き分けて進もうにも押し返されます。

○仕方が無いので踏みつけながら枝を渡りますが、こんなことをしていては時間がいくらあっても足りません、幸い北斜面に残雪の筋が見えますのでこちらを渉って行きましょう。雪が無くなった所で稜線に戻りますが今度は身長より高い笹薮です、方向を定めて両手で掻き分け息を継ぎながら前進です。全身汗まみれになりながら930pに到着ですが1時間も掛かってしまいました、ここから百松沢山南峰までは密度を増した濃い藪が続きます。

南峰のお疲れ隊長○必死のバトルで南峰の山頂に立ちました、久し振りに見る人工物の山頂標識に感激です、もちろん誰ぁれも居ません。正面に神威岳と烏帽子岳の際立った稜線を見られる展望は一級品でした、皆さんも百松沢山に行ったら南峰まで足を伸ばすことをお薦めします。さて困ったことに水不足です、こんなに暑く汗をかくなんて久し振りでした。おまけに水分の少ないパン食では咽を通る訳がありません、食欲の無いままに無理やり飲み込みます。

○北峰までは雪を繋いだり藪を漕いだり、雪庇の名残りにのり落っこちたり苦心惨憺です、展望はありませんが三角点に立ったら感無量でした。さてここからの下りが問題です、始のうちは残雪の北斜面で冬のテープに導かれますが東北東の尾根に出ると藪でした、870pからは東に続く細い稜線を歩きますが地図に書いてある道の欠片もございません。色々な種類の藪漕ぎを楽しみながら下りますが、手足に当たる潅木を掻き分けるのも億劫になりバキバキと薙ぎ倒し進みます。

○磁石を頼りに尾根筋を忠実に辿ります、隣の尾根から現在地を確認しますがまだ先は長い・・・疲労の色が濃く時間との勝負となって来ました。いつもなら嫌な倒木も藪の無い場所ということで嬉しいやら悲しいやら、いつしか涙も枯れ果てた。咽の渇きを騙しだまし来ましたが限界が近づきつつあります、休みには呆然自失でブヨの格好の餌食と成り果ててしまいました。

○ようやく植林地に最近人の手が入った斜面に出ました、下のほうから沢の音も聞こえてきますから非常用の水に手を付ける決断を下します・・・100ccだけ残して貪るように飲みます。そこから僅か2分で林道に飛び出ました、やれやれこれでひと安心です(最後の水も飲み干した)あとは林道をひたすら歩くだけです。採石場事務所前の自販機で飲み物を買いようやく一息つきました、流れる汗に身体の正直な反応を見ることができました。

○しかし本日の行程は長かった、10時間以上も歩き続けて隊長はへろへろです、正直いって札幌の藪山を甘く見ていました。翌朝は両脛に大きな赤タンが現れ夕方には立派な青タンとなったのでした、更に酒を飲んだらブヨに喰われた跡の痒いこと・・・大いなる反省を肥やしとして次の計画を立案しましょう。さてJRタワーから眺める百松沢山の容姿には驚かされました『札幌の街からこんなにも目立つ存在だったのですね』隊長は満足気に一人ほくそえむのでした。



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