砥石山・盤渓山

三角山から砥石山を望む


【行程】 3/29(土)雪時々晴れ [円山公園7:45=(バス)=盤渓8:04−小林峠8:23−435p9:17−三角山10:58−砥石山11:48/12:00−三角山12:28/12:43−盤渓山13:28/13:43−盤渓14:33/15:11=(バス)=円山公園15:31]
【メンバー】 隊長


○朝から雪が舞う札幌ですが時々青空も見られ出撃かどうか気持ちが揺れる隊長でした。思い切って家を出て始発バスを盤渓で降り車道を小林峠まで歩きますが、車が多くカーブでは対向車に危険を感じます。幸い雪は小降りですので峠から山道に入ります、硬く締まった雪はつぼ足でもOK『今日は隊長がつぼ足でと決めたのでつぼ足記念日』などと呟きながら344pまで急な登りです。

○435pで大休止、ここで初めて正面に砥石山が望まれ雪雲に霞んだ姿は遥か遠くに感じられます。なかなか腰の上がらない隊長、戦闘意慾の喪失感は大きかったようです(困ったもんだ)次第に雪が柔らかくなり時々股まで潜りますが、何故かつぼ足に拘り背中のスノーシューは履きません。大きく消耗を繰り返しながら三角山に到着です、最後は急坂に足が上がらず雪まみれ大奮闘の末潅木に掴まりながら強引に身体を持ち上げました。

○微かに鈴の音が追いかけてきますので『物好きがいて良かった』内心安堵しつつ先に進みます。最後の急登は歯を喰いしばりながら頑張りますが、両手のストックに重量を配分しないとズボズボと辛いったらありません。ようやくピークに着きましたが山頂かどうか自信が持てません、300mほど先まで進み地形を確認して納得。戻りかけたら天候急変で猛吹雪です、いつもなら山頂でゆっくりするのですが本能が「下れ」と命じますのでここは本能に従いましょう。

○風と雪の当たる左のうなじと頬が痺れだします、視界は閉ざされホワイトアウト状態、僅かの間にみるみるトレースが消え始め少々焦る隊長です。しかし何が幸いするかわかりません、つぼ足で潜った跡が所々に点々と続き何とか難を逃れました。およそ半時間で天気は回復し三角山からは砥石山が望まれるようになりました、ここで昼にいたしましょう。

○今日は単独なので菓子パン主体の簡単なお昼です、風を避けて南の急斜面を足で均して座ります。お湯を注ぎ始めた途端にザックから飛び出した赤い矢は何でしょう、スノーシューが急斜面を30m下まで凄い勢いで落下し木に阻まれ止まりました。本日はつぼ足なので出番の無いスノーシュー様がご機嫌斜めのようです『明日可愛がってやるから機嫌を直しなさい』よろよろと回収に向かいます。

木々の間から盤渓山を望む○三角山を下ると途中から踏み跡が交錯します、どうやら後続はここらで引き返したようです。小林峠への道を東に分けると稜線を北に真直ぐ進みます、675pからは北東に向かい一頑張りで盤渓山です。こちらにはスノーシューの踏み跡が上がってきていました、山頂には新しい標識が木に掛かり結構人が入っているようです。ここで待ちに待ったお汁粉にいたしましょう、取り出した即席汁粉の作り方を読んでぶっ飛ぶ隊長「電子レンジ専用だってー」楽しみにしていたのにあんまりです。

○失意の隊長はつぼ足に拘り雪まみれになりながら妙福寺の東尾根を一気に下ります。林道に着いたらヘロヘロですが盤渓バス停までは気が抜けません。すると前方に先行者が帰り支度の途中じゃありませんか、疲れた脚に鞭が入りますが30m手前で発車してしまいました(ウラメシヤ〜)近づく春の足音に浮かれて近郊の山へ単独行でしたが北海道の山はそんなに甘くはありませんでした、これからも気を引き締めて参りましょう。



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