多峰古峰山

山頂から風不死岳・樽前山


【行程】 3/22(土)快晴[札幌7:42=(車)=支寒内橋9:15/9:30−400コル10:00−多峰古峰山11:09/12:49−445p13:30−支寒内橋14:03/14:11==札幌16:00]
【メンバー】 隊長、S夫妻、Fさん


○久し振りの本格スノーハイクに心弾むはずが、先週風邪でダウンの隊長は一抹の不安を胸に参加です。例によってABちゃんは仕事でパス「多峰古峰山は取って置いて」との願いも空しく登山隊は支笏湖を目差すのでした。雲ひとつ無いピーカンのなか真っ青な湖に雪を被った恵庭岳が映えます、幸先の良い天気にABちゃんのことは忘れて出発です。

支笏湖と恵庭岳 ○支寒内橋の西袂から入山です、多峰古峰山から北東に伸びる尾根を南に大きく迂回して400mコルに登ります。昨日の新雪が硬い雪の上に20cmほど積り比較的歩き易く、先行者はつぼ足で登っています。コルまでは良い汗かいて良いペース、木々の間から眺められる景観に歓声をあげつつ細い尾根を通り高度を稼いで行きます。

○ところが雪質が大きく変化したのです、急傾斜の下にはアイスバーンが隠れ隊長の登高を妨げます。一歩進んで二歩戻る『何たるこっちゃ』ズルズルズルと後退です。もがく隊長を尻目に他の隊員は涼しい顔で脇をスイスイ進むから不思議です、大きく消耗した隊長はトップを譲り大人しくS妻に従います(情けなぁ〜)

ピーカンの山頂○台地からは南に向かい最後の急登を喘ぎながら一歩一歩前進します、山頂には逆光の中に先行者が一人立っています「なんかABちゃんに似ている・・」S夫曰く、怨念だけが彷徨っているのだろうか?戦慄の走る隊長!爆笑のなか脚に力の入らない隊員も・・・それぞれの思いを胸に最後の頑張りです。

○山頂は東西に広がり東に30mぐらいで見晴らしが良くなります。雲ひとつない青い空を映す湖面は神秘の群青色。湖岸から立ち上がる外輪山は高度と共に次第に白さを増し、恵庭岳のピークには真白な溶岩ドームが青空に突出しアクセントを形作ります。風不死岳から樽前山への稜線も変化に富み見る者の目を釘付けにしてしまいます。

○昼食は風を避けて雪庇の下で取りましょう(おいおい)支笏湖と恵庭岳の贅沢な眺めを正面にS軒の出し物は「日本蕎麦」ワサビ竹輪も入って美味しいね。お食事中ですがAB2号が突然出現、一瞬緊張しますが「東に下れますか?」「さあ?」あんたの実力も知らんのに無責任な返事はできませんよ・・・彼は寂しそうにスキーで降りて行きました。

支笏湖対岸から多峰古峰山を望○帰りは正面に恵庭岳を望みながら白樺林を縫っての豪華な展望コースです。コルからは降りず尾根を真直ぐ進みます、最後は急な斜面となりますが尻滑りで何とか下山しました。驚いたことに歩道上の雪は全て融け下界は春の様相です、好天と展望に大満足の登山隊は意気揚々と帰札したのでした。





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