つげ山

つげ山山頂まであと少し


【行程】 2/23(日)快晴のち曇り [札幌6:55=(車)=春香山登山口7:58/8:10−渡渉8:50−710m9:22−875m稜線10:10/10:25−つげ山10:45/12:14−渡渉13:12−登山口13:37/13:55==札幌15:30]
【メンバー】 隊長、ABちゃん、S夫妻、Fさん、Uさん


屋根まで埋まる春香山小屋○本日は登山隊のアタックを祝うかのような良い天気、高気圧に覆われた札幌には雲ひとつありません。ルンルン気分で到着した春香山登山口は12月に訪れた時とは大違い、小屋の屋根まで埋まる積雪の多さに驚愕です。でも奥手稲へ続くトレースが一本、有り難く使わせてもらいます。

○40分でトレースと分かれると南に沢を渡渉し緩い登りが始ります、何の目印もトレースも無い樹林帯の中を徐々に高度を稼いで行きます。北斜面の広い尾根の登りが続きますが、晴れているので正面に太陽を見ながら高い方を目指せば簡単です。

純白の白井岳をバックに○標高730mから百メートルの急な登りは尾根も細くなり雪が深く薮も煩い歩きにくい所です。何の因果か隊長がトップになり皆さんを引っ張ります、ズブズブと腿まで沈みストックも利かなくなり、必死で木にしがみ付きながら身体を持ち上げます。気が付けば息は上がり汗まみれじゃありませんか、S奥様にバトンタッチです。

○稜線に立つと前方に定天がドーンと現われ嶮しい岩稜に辛うじて雪が付く様が手に取るよう、純白に輝く白井岳の他を圧する存在感も素晴らしい、奥の中華饅頭は無意根山のようです。振り向けば春香山が優しい笑みを返し、増毛の山々が海の向こうに白い壁となって連なっています。ここで少し燃料補給してから山頂を目指しましょう。

○真っ白い稜線の先には青い空を背景に頂が見えてきました、先頭の栄誉を譲ってもらい意気揚々の登頂です。遠くから踏跡と見えたのは獣の足跡でした、誰も居ない山頂には雪の上に突き出た小枝に慎ましやかな標識がありました。先ほどに勝る展望が我々を待ち受けていて、360度のパノラマは登山隊の独り占めです。奥手稲山は指呼の距離でした、先月登った四ツ峰方面もすぐ近くです。

○暖かい南斜面で昼食です。正面にはなんと羊蹄山まで見え始めました、笑いの止まらん登山隊。さて毎度お馴染みS軒のラーメンはついに完成の域に達しました『麺の腰を残した絶妙な茹で加減は最早逸品と呼ばれよう』蛸燻と山ホタテにビールとくればUさんの株も鰻上りですね。

○下りはノンビリと新雪の中を歩きます、ところが「樺の穴茸」を発見!今まで見たことの無いような大きなものが手の届くところにありました(今日は道具がないのでGPSにポイント入力)もし癌になったらSさんに採ってきてもらおうっと。

○足が揃わないとなかなか深い山には登れませんが、本日はメンバーと天気に恵まれ素晴らしいスノーハイクが楽しめました。ほとんど期待していなかったのですが意外な展望の良さに頬が緩みっぱなしの一日でした。



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