余市岳

白井コース笹刈り

縦走路から霧氷の余市岳


【行程】 10/19(土)曇り [札幌4:35=(車)=定山渓5:10==白井登山口6:06/6:30−915m7:30(笹刈り開始)−990m10:10−沼11:30−コル13:00/13:17−登山口15:15/15:31==真狩温泉17:20/18:00==蘭越克雪センター18:47(反省会)]
【メンバー】 隊長+25名


チロロ班の痺れる精鋭たち○日頃お世話になっている北海道の山道にお礼すべく「山の道を考える会」主催の笹刈りに参加することにいたします。今年で3年目となる笹刈りですが今回は余市岳白井コースです。HYML主力の総勢26名に及ぶ大部隊で、大魔人部隊長の指揮のもと実行部隊は8班に分れて草刈り機を担ぎます。我がチロロ班はSり班長と隊長とSさんです、聞いただけで身体に電流の走るメンバーでした(うーん電気うなぎ系?)

○登山口で大魔人の適切な注意事項に耳を傾けます、草刈り機なんて触った事も無いし不安で一杯でした。一応ヘルメットとメガネ、軍手の重装備に身を包み保険にも入っていますが『ベテランSりさんに任せておけば良いかな・・・』登山口から暫くは笹が刈り払われています、このままコルまで刈られていたとしたら我々はとんだ間抜けです、メールを読まれて出し抜かれたか?心配しつつ高度を上げて行きます。

恐る恐るから次第に快感へ ○標高915mでようやく笹薮に遭遇です、下から4班と上から4班に分れて作業を開始します、一番鎌のチロロ班を残して本隊は前進して行きました。掛かりにくいエンジンが始動すると轟音と共に薙ぎ倒された笹が道を覆いつくします。お付きの二人は道の掃除をしながら「3m以内に近づかず、笹刈り機から眼を離さず」の注意を忠実に守る良い子たちです。

○小一時間も経ったでしょうか、疲れを知らないSりさんは嬉々として笹に向かっています。でも年長者をこき使ったとの悪評を恐れ嫌々交代を申し出る隊長でした(本当は笹刈り機が恐いので触りたくなかった)案の定慣れない機械は言うことを聞かず、笹が絡まって止まったり、木の根に当たっては跳ね飛ばされたり、冷や汗の連続でした。二段に分けて刈れとの指示でしたが闇雲に左右に動かすので歯は5度も6度も通過してしまいます。

○ところが慣れとは恐ろしい、次第に面白くなってくるじゃありませんか、コツさえ掴めばもうこちらのものです。ウィーンと唸りを上げる回転歯が笹を薙ぎ倒す時の気持ちの良さといったら堪りません「か・・い・・か・・ん・・・」(セーラー服と機関銃より)

意気揚々と引き上げる笹刈り隊○快進撃を続けるチロロ班は何組も抜きながら一度も抜かれることなく縦走路のコルに達しました。山上は冷たい北風に曝され北側は霧氷の世界です、南面の緑とのコントラストが不思議な世界を作っていました。少し上まで行くと白井コースからは何台もの草刈り機のエンジン音が響き渡り立派な道が笹薮を横切っているのが見渡せます。

○下りは自分たちが刈った出来たての道を一気です、道は良く踏まれていますので笹さえ被っていなければ何の問題もありません。人が通らないから笹が伸び、笹が被るから人が敬遠する、山道のデフレスパイラルは、ついに我々の手で断ち切られました。静かで素敵な道なので皆さんも是非通ってみてくださいね。



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