円山・大倉山・三角山

三角山から円山を望む


【行程】 4/13(土)晴れ [円山第一鳥居11:08−登山口11:25−円山11:50/12:05−円山西町11:25−宮の森登山口13:03−三角山13:33/13:45−大倉山14:05−奥三角山14:37−宮の森1条18丁目15:18=(ばんけい観光バス)=円山公園15:31]
【メンバー】 隊長


円山から雪を被った藻岩山 ○突然ですが隊長はこの3月末から札幌に転勤となりました、関西を荒らしまわったミ〜ハ〜旋風も一巻の終わり、これからは北の大地に向かって飛翔いたします。ところが環境の激変にナイーブな隊長は体調を崩し(毎晩酒びたりじゃあね)ここへきてようやく立ち直りの兆しがみえましたので、まずは名刺代わりにと家から目の前に見える円山に向かいます。
 
○八十八ヶ所巡りの入口が登山道です、ミニ札所の中をジグザグに登って行きます、人は居らず静かな山道です。リハビリ登山ですから遊歩道をゆっくりと確認しながら歩いていますと、女性に後ろからスッと抜かれてしまいました「う〜ん、しょうがねえなぁ」振り向けばもう一人おばさんが迫ってきます。止せば良いのに隊長の心にスイッチが入ってしまいました、ギアチェンジです。こうなったら止まりません、お嬢さんの後ろにピタッと喰いついて離れない困ったおじさんです。

円山からは札幌市街が手に取るよう ○雪はほとんど無く奥多摩の雑木林を思い出させる(下界の騒音も)穏やかな散歩道です。山頂は小さな岩場で三角点の向こう側は札幌市街が一望のもと、爽やかなそよ風を頬に受けながらマッタリします、南には雪を被った藻岩山が輝いています。先ほど抜かれた女性はおばさんでした(ショック!)話を聞いてみると「朝から三角山に登ってきた」とのこと、楽しそうな匂いを嗅ぎつけた隊長は早速真似をすることにしました。

三角山の山頂には立派な一等三角点○下山路は別の道をとり円山動物園の裏に出ました、三角山の登山口まで約40分の散歩です、宮の森口から登り始めます。樹林のなかの緩いジグザグの道ですが直登ルートもあり気が抜けません、北側には雪が残っていますが気温が高いので大丈夫です。東屋からは十の坂を通り山頂です、ここには立派な一等三角点が鎮座しています、こちらの山頂も展望は抜群で先ほど登った円山が眼下に望めます。

○さて地図と磁石を持たず軽装ですが縦走してみようという意慾が突然湧いてきます・・我ながら困ったもんです。縦走路に入ると登山者の姿は無く静かな山旅となりました、道は広いし天気も良いので何の心配もいりません、北海道の春を堪能しましょう。前方から大きな鈴の音をさせながら単独行のおじさんが現れました『うるさいなあ・・ん、待てよ』突然不安になる隊長。そういえばヒグマのことで散々脅かされていたのでした、冬眠明けの腹ペコは機嫌が悪いそうです。

大倉山から三角山を望む ○縦走路の左にリフトの駅が見えてきました、大倉山シャンツェでした、物好きにも寄ってジャンプ台の上から覗き込みチビリそうになる隊長。順調に進んで来ましたが北面に雪の残る奥三角山を前に踏み跡は稜線から西に外れます、暫く行くと下り始め慌てて戻ります。尾根には微かな踏み跡がありますので強引にピークを目指し直登です、始めは堅い雪も上に行くと柔らかくなり膝まで潜ります。誰だ、ジーパンと短靴は!

○枯れ枝を杖にして、右足が沈む前に左足を出し、左が沈む前に右を出す、15分間の必死のバトルで山頂です、西側から良い道が上ってきていました。下りはこの道を進み途中から南に向かい稜線に上ります、普通ならここに踏み跡があるのですが北海道はそんなに甘くはありません、笹の中で尾根を外さないように慎重に進みます・・熊さん春はまだですよ、もう少し寝ていてくださいね

○2つ目のピークからは南へのルートは不明なので宮の森シャンツェを正面に見ながら支尾根を下ります、次第に傾斜がきつくなり最後は木の枝、草を掴みながら擦り降ります。真下に車道が見えて来たのですが傾斜が急でどうすることもできません、最後は10Mの崖です、万事休す!もうヤケクソで転がり降りました。やれやれ何とか無事でしたが始めの慎重さはどこへやら前途多難を予想させる北海道の山の幕開けでした。



2002年の記録へ