丹生山系縦走

天下辻〜東鹿見山〜稚児ヶ墓山〜帝釈山〜丹生山

丹生神社前バス停から帝釈山、稚児ヶ墓山


【行程】 1/19(土)晴れ [裏六甲から=>大池11:06−天下辻11:40−鰻手池12:14−ゴルフ場12:36−東鹿見山13:03−小ピーク13:22−峠13:42−肘曲り14:06−稚児ヶ墓山14:27−双坂池14:53−帝釈山15:43−丹生山16:28−丹生神社前17:04/17:08=(神戸市営バス)=箕谷17:24/17:28=(神戸電鉄)=新開地17:50/18:00=(阪急)=梅田18:40]
【メンバー】 隊長(単独)


縦走路には沢山の標識が○大池聖天の脇を通り住宅街の『太陽と緑の路』道標に導かれて左折すると山道となります、少し登り稜線に出ると天下辻です。ここから広い道となり『丹生山系縦走路』の標識に導かれタラタラと歩きます、半時間で鰻手池に着きここからゴルフ場への舗装道路を延々と歩かされます(どこが縦走路じゃぁ)ゴルファーのプレーを鑑賞しながら進みゴルフ場の入口で左に鹿見山の無線中継所への道をとります。

○暫く進むとあんなに沢山あった『縦走路』の標識が見られなくなります、更に進むと最初は西に向かっていたのにいつの間にか南東に向かっています「おかしいなぁ」納得のいかぬ隊長ですが『太陽と緑の路』の看板はありますのでもう少し先まで行ってみましょう。

○『太陽と緑の路』を左に分けると東鹿見山の電波塔に来てしまいました、これは明らかに間違いです。ところが地形図を持たない悲しさでガイドブックの概念図では何がなんだかわかりません。戻りながらそれらしい分岐を探ります、北のピークに向かうテープを発見し奥に入ってみます。山頂からは北に向かう踏み跡があり次第に下りながら西に向かいます。方向は正しいので進みますが途中から思わぬ急降下です。

○南に見える稜線が本来の道のようですが、テープもあるし谷から登る峠道もガイドブックにあるので強引に転げ降ります。沢に出ると稜線に向かう細いテープが認められ一安心、見失わないように辿ります。結構な汗をかき着いた所は正規のルートのようです、稜線上の道はこの峠から南下します。笹の茂った道を下り沢に出ると素晴らしい道にぶつかりました、下から登山者が二人登ってきます本日初の山中で出会った人々です。

稚児ヶ墓山東峰にある伝説の椿○どうも先ほどは昔の道に出たようです、正規のルートはあくまでも太く力強い路で、標識も復活し大船に乗った気分です。肘曲りから沢沿いに登ると明るい稚児ヶ墓山の東峰に出ます、その昔寺の稚児の大量虐殺を哀れんで地元の人が山頂に墓を造ったという伝説があります。西峰には三角点がありますが樹木で展望はありません。

○下ると双坂池に出ますがR428はダム工事のダンプがゴォーゴォーと次から次へと通るとんでもない道です、命からがら横断しました(これでも縦走路かぁー)今度は落ち着いた林の中の小道です、木々の間からは稚児ヶ墓山が見え隠れし、前方には帝釈山が聳えています。疲れの出始めた脚には辛い登りですが力の限り一歩一歩進みます。

帝釈山山頂にて○山頂からは南に展望が開けます、光り輝く海の向こうには淡路島が薄黒く霞み、須磨アルプスや六甲前衛の山々が美しいシルエットで浮かび上がっています。ノンビリしたい所ですが先を急ぎます、小ピークを二つ越えるとシビレ山への分岐に出るはずですが、なかなかありません、おまけに縦走路の標識も無くなります。こうなると時間の無い登山者は迷うわけにはいかず、先ほどの標識まで戻り改めてゆっくりと舐めるように分岐を探しながら進みます。

○今度は慎重すぎました(地図が無いのでアツモノに懲りた)先ほど戻ったすぐ先に標識を発見、分岐はすこし行った所にありました。丹生山は神社が山頂に祀られています、山行の無事をお礼して山を下ります。さっきの慎重さが仇になりバス停までのコースタイム50分を40分で駆け下りないといけません、疲れた脚に鞭を入れ「ターボ全開だぁ」

○懲りない隊長は余裕でバス停に到着ですが脚はボロボロです。北に丹生山系が大きく広がる景色を眺めつつ本日のキツイ縦走を思いだし充実感で一杯です。山そのものは静かで落ち着いて好感が持てますが、途中の舗装道路や通行量の多い県道の横断など縦走路と言うにはいささか無理があるようです(教訓:地図は必ず持ちましょう)




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