西多紀アルプス
三尾山〜鋸岳〜栗柄
鋸岳から三尾山を望む
【行程】 12/24(月)晴れ [大阪6:02=(JR)=黒井8:34=(タクシー2700円)=中山登山口8:47/8:52−三尾山東峰9:43−本峰9:58/10:10−鏡峠10:53−鋸岳11:50/12:22−峠13:29−572p14:08−栗柄15:05/15:42=(バス)=篠山口16:05/16:37=(JR)=大阪17:39] 【メンバー】 隊長、シェルパ1号
○6月に多紀アルプスを完全縦走した登山隊でしたが、続きに西多紀アルプスという山があるという事に気がつき多紀アルプス完全制覇を目指して出陣いたします。ところが恒例のようになったシェルパの遅刻に出足を挫かれ15時40分の最終バスが気になります。
○舞鶴自動車道の陸橋を潜り林道を詰めると登山口です、沢奥には金曜日に降った雪が残り冷たい風が吹いています。沢を離れ急傾斜を喘ぎながら高度を稼いで行くとやがて東峰と西峰との間のコルに出ます、ここに荷物をデポし東峰を訪れます。山頂からは眼下に黒井の町が朝靄の中に見え隠れし山々は雲海から頭を出しています。
○三尾山本峰は360度の展望です、東方には三岳が西ヶ岳を従えて堂々たる風格で聳えています、その手前には鋸岳の荒々しい山稜がこれからの縦走の厳しさを現しているようです。山頂には先客が三人、我が隊よりも高齢です。ところが『何か変だぞ?うーん・・わかった!』お揃いの黒いカーボーイハットと水色のジャージパンツ・・何たる悪趣味、何たる奇人変人、流石の隊長も言葉になりません。
○最低鞍部の鏡峠までは少し薮っぽいが良い道です、ここから遊歩道のような広い道の長い登りが始ります。尾根筋を忠実に登り瘤を越えると鋸岳です、こちらも展望は素晴らしく先ほど登った三尾山が三つのピークを天に向かって突き上げています、三岳は随分と近づきました。うっすらと雪の残る山頂は暖かい陽射しを浴びて天国です、ここで湯を沸かし昼食としましょう。
○いよいよ本日のハイライトです、道の薄いギザギザの岩峰を東に向います、テープは少なくなりましたが忠実に稜線をトレースします。踏跡は薄く、薮は濃く、行く手にはどんな障害が待っているのでしょうか、気分は高揚して止みません。この稜線はまるで西上州じゃありませんか、隊長は感涙に咽びます(変態じゃ〜)
○峠の手前のピークでテープが消えました、山頂まで強引に登り東に少し下るとテープがあります「隊長はルートファインディングの天才ですねぇ」珍しくシェルパが感嘆します「いんやこれはテープファインディングだす」すかさず切り替えしますがこの後で本当のRFをしようとは・・572pからの下りは急なうえにテープがほとんどありません、幸い前方の木々の間に円錐形の433.5pが目視できますのでその北裾を目指してまっしぐらです。コルからは北に細い尾根を辿ります、やがて東に向うと栗柄は近い。
○約40分バスを待ちますが下界は風が出て寒いのなんのカッパを着るほどです。さあ丹波とくれば牡丹鍋です、篠山口で宴会の店を探しますが一軒も開いている店がありません「特急が停まる駅なのにどういうこっちゃ」キレル隊長。でもJR電車内のミニ宴会もまた乙なものでした・・何がうれしゅうてイブの車内かな
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