和歌山+大阪低山五連発

狼煙山・飯盛山・城山・妹背山・船岡山

妹背山は半島からせり出した小島です


【行程】 11/18(日)曇りのち晴れ [新大阪6:29=(JR)=御坊8:53/9:03=(紀州鉄道)=西御坊9:12=(自転車)=N(注)9:28−狼煙山9:41−N9:51=西御坊10:10/10:40=(紀州鉄道)=御坊10:49/11:02=(JR)=冷水浦11:51=S12:00−飯盛山12:02−S12:04=冷水浦12:10/12:15=(JR)=海南12:19=S12:30−城山12:42−S12:49=海南13:12/13:19=(JR)=紀三井寺13:25=W13:48−妹背山13:50/13:55−W13:57=紀三井寺14:14/14:25=(JR)=長滝15:16=E15:39−船岡山15:42−E15:45=長滝16:08/16:20=(JR)=大阪17:25]*登山口の方位
【メンバー】 隊長(単独)

【狼煙山】のろしやま(40.0M) 和歌山県第四位
本当にローカルな紀州鉄道○御坊からは紀州鉄道のレールバスで西御坊までノンビリと走ります、油を引いた木の床は年月を感じさせ少年の頃の記憶を蘇らせます。昭和35年製の小さなディーゼルはゴトゴトと軋みながら田園地帯を進み、まるで時間が止まったような不思議な旅でした。

○本日は隊長号とのコンビです『重い、嵩張る、ギア無し』の三重苦ではありますが低山徘徊の重要な相棒です。日高川の河口付近の長い鉄橋を渡ると時計台のある建物が丘の上に望まれます。左右にこんもりとした頂がありますが左手の方が高いので狙いを定めます。

日高川を挟んで狼煙山○南の麓に農家と畑があるので登り始めます、ピークへの直登は藪が大変そうなので鞍部へ向かいます。鞍部からは激しい藪を掻き分け東峰に立つと刺のある茨に左右から責められ「かんべんしてぇ〜」西峰の直下は抉り取られ大きな校舎が立ちはだかる異様な光景です。





【飯盛山】めしもりやま(30.0M) 和歌山県第二位
港から飯盛山○紀州鉄道を半時間も待ち思ったより時間を使いましたので、ここは次の電車まで24分で登り戻って来なければなりません。慣れぬ自転車の組み立て、分解もあり厳しい要求です。慌てると碌なことが起きません「登る山を間違えたー」手前にある神社の急階段へ息を切らして駆け上り、すぐに駆け下ります。

○郵便局の先の墓地への道が正しい登山道です。山頂まで続く墓地は明るく綺麗に掃き清められ菊の花が活けられています、地元の方々の先祖を敬う気持ちが偲ばれます。帰り道ではピクチャーポイントを求めて港まで下ります、冷水浦の碧い海に張り出した飯盛山は一部が紅葉し斑模様ながら秋の日を浴びて輝きを増していました。


【城山】しろやま(35.2M) 和歌山県第三位
山麓は家が建て込む城山○取り付きを求めて南東のトンネルから南に山裾を巡ります、駐車場の奥に斜めの階段を発見し竹薮に突入します。急傾斜ですので竹を掴みながら必死に登ります、細い竹が密生してザックが引掛かり思うように前に進みません、青竹は丈夫ですが茶竹は脆く何度も折れてバランスを崩します。

○ようやく稜線に出ると向こう側は潅木の藪でした、少し標高の高い東へと向かいます、竹薮の中が最高点です。下りはもっと恐ろしい、ほとんど滑るようにして竹に掴まりながら登山口に着いた時には、両足とも靴紐は解け靴のなかはゴミだらけです。念のため北側まで回りますが道は認められませんでした、北方にある山寺の階段から写真を撮ります。

古い多宝塔、裏手が山頂【妹背山】いもせやま(14.0M) 和歌山県第一位
○紀三井寺の駅から和歌浦に向かい和歌川の旭橋を渡ると左手に島が一つ、岬の先に取って付けたような可愛い姿です。太鼓橋を渡り島に上陸し、座禅道場の庭先を通り山道を一段上がると古い多宝塔があります、山頂はこの裏です。林を抜けると明るい山頂でした、前方は和歌山の海が開け、遠く海南市の発電所が望にまれます。

○山頂には犬を連れた少女が一人「こんにちは」と挨拶を交わします「ここは和歌山県で一番低い山だって知ってました?」いきなり隊長の口から訳のわからん質問です。地元の少女を煙に巻き意気揚揚と山を後する変なオジサンでした。





【船岡山】ふなおかやま(25.6M) 大阪府第六位
船岡山、背後の建物は高層マンション
丘の上には三角点が大切に保存されていた○長滝駅から北に向かうと左前方に小高い緑が望めます、丘の向こうには背の高いマンションが頭を覗かせています。東側に参道があり頂上まで樹木に囲まれた広い道が続き、明るい山頂広場には沢山の桜の苗木が植樹してあります。真ん中には待望の三角点が標識と共にありました、西端の崖上からはバブル崩壊で計画挫折の臨空タウンが眼前に広がっているのが眺められます。ベンチに座り紀州の道端で買った蜜柑を頬張ると、甘酸っぱい香りが口一杯に広がり、幸せな気分で丘を下ります。




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