すくも塚
鳥取県で一番低い山(55.4M)
雨に煙るすくも塚
【行程】 11/14(水)雨 [米子5:22=(JR)=由良6:37−すくも塚7:07/7:15−由良7:34=(JR)=米子8:26] 【メンバー】 隊長(単独)
○どんよりと低く垂れ込めた雨雲から大粒の氷雨が容赦無く降り注ぎ、まだ明けぬ暗い海岸沿いを行く列車の窓を打ちます。昨日の午前中は晴れ上がり、青空を背景にスクッと立ちあがる伯耆富士は中腹まで雪を被り裾野の紅葉と際立ったコントラストを見せていました。昼前に大山に掛かった雲はいつしか空一面を覆いパラパラと雨を落し始めます、変わり易くすぐ雨が降るのは冬の裏日本特有の天候です。
○列車から降りカッパを着ますが寒いのなんの、体感温度は冬そのものです。線路を跨ぐと南西に進路を取り2Kmの道のりです、道が水没している所の通過で靴の中まで冷たい水が進入してきます。ようやく薄明るくなった前方に小高い丘が認められます、目指す「すくも塚」(米偏に皮ですくも)のようです。
○山腹の西側を道が通過していますのでこちらから登ることにいたします。なかなか山への道がありませんので奥へと進みます『雨の中藪漕ぎはご勘弁』すると峠の辺りから山へ向かう一筋の道を発見、きっと山頂に社でもあるのでしょう、ほっとして爪先上がりの道を詰めます。ようやく山頂です、ところが目の前にはコンクリートの大きなタンクが出現します、竹薮に囲まれた構造物は直径10m高さ8mの巨大さです。
○雨が激しいのですがタンクに登ってみましょう、垂直な梯子を半分ほど上りますが足が竦み恐くなります、おまけに梯子の脇には避雷針の電線が・・『ところにより雷雨』の天気予報を思い出し慌てて下ります。このままでは面白くないので薮を分けてタンクの裏に回り、三角点を求めて竹薮に突入します。嗚呼、しかし絶望的な努力は報われず、失意のうちに山を下ることになりました。ビショ濡れになり寒さに震えながら由良駅に駆け込みます。
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