リトル比良
岳山〜鳥越峰〜岩阿沙利山〜滝山〜ヤケ山〜ヤケオ山〜釈迦岳
カケオ山から釈迦岳を望む
【行程】 11/10(土)曇りのち晴れ [新大阪6:27=(JR)=近江高島8:25/8:35=(江若バス)=音羽8:39/8:45−岳山9:58−鳥越峰10:41−岩阿沙利山11:15−滝山11:54−ヤケ山12:34−ヤケオ山13:18−釈迦岳13:47 −北比良峠14:30−イン谷口15:35/15:53=(江若バス)=比良16:01/16:20=(JR)=新大阪17:25] 【メンバー】 隊長(単独)
○比良主稜線は2回に分けて南北縦走を果たしましたが、武奈ヶ岳から東に延びる支尾根が残っています、おかしな名前も気になるリトル比良に登ります。あいにく大阪を出る時には小雨模様でしたが天気の回復に期待して出陣です。秋も深まり日が短くなりましたが単独行ですからスピードに乗って駆け抜けることといたします。
○暖房の利いた湖西線でついウトウトとして気がついたら知らない駅です「しまった!」終点の近江今津まで来てしまいました。なんたるチョンボ、折り返しで戻りますが半時間もロスしてしまいました、前途多難です。捨てる神あれば拾う神あり、なんとバスが出るようです少しだけ取り返します。
○こんなマイナーな尾根は関西人には人気がありません、誰にも会わない静かな山歩きの始りです。岳山観音までは良く踏まれて歩きやすい道が続きます、山道に入っても迷うようなことはありません。稜線に出ると冷たい北風が吹いています、尾根道の潅木はほとんど落葉し明るい陽射しが背中から降り注ぎます、ときおり強風が残った枯葉をもぎ取ってゆきます。標高の低い南斜面では紅葉が最後の見所を提供しています。
○久し振りの本格山行に心は躍りますが身体が言うことを聞きません、思い切り飛ばしたいところですが調子が今ひとつ盛り上がりません。ようやく着いたオーム岩は北方に切り立った展望台で比良北方主稜線が一望のもと、谷を挟んで蛇谷ヶ峰がひときわ大きく影を落します、思えば2ヶ月前には向こうからこちらを眺めたのでした。
○岩阿沙利山では展望はありません鵜川越まで急降下します、舗装された林道が横切っていて興ざめです。小さな登り下りを繰り返し寒風峠につきました、名前から北風が吹きすさぶ所を想像していたのですが静かな薄暗い鞍部でした。この辺りから徐々にペースが上がり日没までに下山の目処がつきます。
○いよいよ本日の核心部です、ヤケ山まで一汗かいて登ると前方にヤケオ山とフジハゲが大きく立ちはだかります。休んでいると背後から声が聞こえます本日初の出会いでした、涼峠から登ってきた親子連れです、釈迦岳まであと2時間と聞いて諦めるようです。
○ヤケオ山の登りは本日一番の急登です、気合を入れて一歩一歩登ります。今日は荷物が軽いのでこんな所でバテたのでは申し訳ありません(=山に対して)辿りついたヤケオ山の山頂は見晴らし抜群です、リトル比良の主峰釈迦岳を前方に背後には主稜線の山並み、振り返れば越えてきた山々が淡い秋の陽の中で黄金色に輝いています。
○釈迦岳の山頂は林の中で展望はありません、道標に従い下り始めますが何か違和感が・・頭の中で警報が異変を知らせます。単独行の時は慎重に行動しなければなりません、山頂まで登り返してもう一度確認します。やはり下った道は違っていました、しかし正しい道には道標がありません、あんまりです磁石の無い登山者はきっと間違えることでしょう。
○ロープウエイの山上駅をパスして北比良峠から下山します、こちら側から見上げる釈迦岳は実にどっしりとして立派です、その姿はリトル比良の盟主に恥じません。整備された道を飛ばして駆け下り沢を渡ると大山口です、林道を歩いてイン谷口から臨時バスに乗ります。本日は気持ちの良いハイキング日和となりました、ほとんど一日中歩いていましたが、これぐらい身体を使えば満足です(翌日は昼まで死んでました)
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