尼ヶ岳・大洞山

尼ヶ岳から大洞山


【行程】 7/14(土)晴れのち雷雨 [難波7:00=(近鉄)=青山町8:14/8:25=(町営バス)=高尾8:54−尼ヶ岳10:27/10:40−倉骨峠11:11−雄岳11:50/12:00−雌岳12:15/12:35−東福院13:05−杉平13:32/14:49=(三重交通バス)=名張15:50/16:07=(近鉄)=難波17:35]
【メンバー】 隊長(単独)

○倶留尊山から見たどっしりとした大洞山の山容に惚れた隊長は、先週に続いて室生火山群に出撃いたします。青山町からは町営の過疎バスで高尾を目指します、例によって乗客は一人だけで寂しい限り、30分かかって終点に到着しましたが料金はたった200円です(ありがたや〜)

誰もいない真夏の山頂
○尼ヶ岳への道は桧の植林帯のなかを木の階段が山頂まで続きます(東海自然歩道)見通しは全然利きませんが北側斜面なので真夏の太陽からは守られています。急な階段を登り切ったところが広々とした草原の山頂で、北から西にかけて展望が開けます。先週登った倶留尊山が谷を挟んで目に飛び込んできます。やはり思ったとおり誰もいませんでした・・休んでいると前方の笹藪の中から声が聞こえてきます、やがて笹を掻き分け次々に4名が登場です。久しぶりに近畿の山で人に会いました。

秀麗な尼ヶ岳
○下りは首まである笹の中に突入です、急な下りなのに足元が見えず慎重に足を運びます。倉骨峠からは大洞山へ大きく登り返します、樹林帯ですが風の通り道なので比較的快適に登ることができます。西ノ峰からはもうひと登りで雄岳です、ここからは伊賀富士と呼ばれている尼ヶ岳の秀麗な姿が眺められます。

○南への縦走路には「笹街道」と呼ばれる笹原があり笹漕ぎを期待(?)していたのですが、刈り払われて両側に面影が残るのみ、笹は尼ヶ岳の下りでたっぷり味わったので本日はもう十分です。少し下って登り返すと三角点のある雌岳です、こちらは展望抜群で、お椀を伏せたような雄岳が間近に迫りその右には尼ヶ岳が望まれます。東側の山地には黒い雲が掛かり、何やらゴロゴロと不穏な音も聞こえて来ます。

雌岳から雄岳を望む
○こりゃ長居は禁物です、天気の良いうちにサッサと下りましょう。こちらの傾斜も半端ではありません、植林帯のなか急な石の階段を汗だくになり「はぁはぁ」言いながら登ってくる皆さんに挨拶を交わしながら軽快に下ります。東福院にて登山の無事をお礼参りしていると「もう登ってきたんですか?」と暢気にお食事中の夫婦から声が掛かります「尼ヶ岳から縦走してきました、雷が近いので下りてきましたよ」って脅してどうする。

○杉平のバス停に着いたらバスはまだ1時間20分も先です、近くに店は無く自動販売機すらありません。仕方が無いので着替えていますと、雷鳴がしだいに近づき、やがて大粒の雨がバラバラと降り出し、あっと言う間に土砂降りとなりました。稲妻とともに付近に次々に落雷し山村の空気を振動させます、雨はひんやりと涼を運んできました。こんな雷雨に山の中で遭遇したら低山と言えども肝をつぶします、どうやら山頂を早々に発った判断は正しかったようです。


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