倶留尊山

倶留尊山−亀山−後古光山−古光山

二本ボソから倶留尊山


【行程】 7/7(土)曇りのち晴れ [難波6:05=(近鉄)=名張7:12/7:25=(三重交通バス)=南出口8:15−西浦峠9:24−三ツ岩9:35−倶留尊山10:06/10:15−二本ボソ10:33−亀山峠10:50−長尾峠11:20−後古光山11:50/12:00−古光山12:34−南峰12:54−大峠13:15−曽爾役場前14:09=(三重交通バス)=>兜岳へ]
【メンバー】 隊長(単独)

○先週シェルパの体調不良から順延となっていた山行でしたが、早朝の難波駅にはシェルパの影も形もありません「一体全体どういうこっちゃ」慌てて携帯に掛けますがコールは空しく響くばかり、怒り心頭の隊長は一人寂しく電車に乗るのでした。名張駅からは乗客一人だけの過疎バスに揺られて行きますが、運転手の無愛想なことといったらありません。

○南出口で東海自然歩道の道標を見つけ慌ててバスから降ります。西浦峠への道は池ノ平分岐からは植林の中の急登をジグザグと登ります、峠からは南に縦走を開始し小山を一つ越えると広場があります。奥に踏跡を辿ると展望の良い三ツ岩に出ます、正面には倶留尊山の険しい山容が間近に迫り、東には大洞山が黒々と逆光に浮かび上がります。

三百名山の看板が目障りな山頂
○倶留尊山への道は藪が刈って無く、昨日の雨に濡れた笹が衣服に纏わり付き全身ビショ濡れです。山頂には「300名山」の標識がやたらと建ち目障りなほどです、南側には二本ボソがスクッと立ち上がり遠くには古光山も望めます。一度大きく下り登り返すと二本ボソです、こちらは岩峰ですから北側の展望はすこぶる良い。

○縦走を続けますが山頂の南側に小屋があり子供の声がします、前を通りすぎようとしたら「入山料500円」ですって「入山料?」二上山に続き再び驚愕の隊長です『いったい関西の山はどうなっているんだ!』何やら世知辛い世の中ですね。料金徴収用の小屋が倶留尊山と二本ボソにありその間を結ぶモノレールまで設置するなんて、自然保護の看板に偽りありで何だか怪しいなぁ。それにしてもこの暑さの中を料金徴収にわざわざ登ってくるなんてご苦労なことです、前後左右この山塊には登山者の姿はありません、おそらく本日は隊長だけでしょう。

雄大な展望が開ける
○少し下ると樹林が切れ、眼下に亀山峠から亀山に続く稜線と若草色の草原が波打つ曽爾高原が広がり、遠くに後古光山の三角ピークと古光山の双耳峰が望める様は圧巻です。長尾峠から樹林帯の登りとなり道は一段と厳しくなります、最後の急登を頑張ると後古光山です、山頂からはロープで急降下し深タワから一気に登り返します。

○汗びっしょりで着いた山頂は展望が良くありませんが、北側が開け木々の額縁を通して倶留尊山が望めます。南峰へは痩尾根を10分程です、こちらは岩峰ですので展望は抜群で、本峰の左に倶留尊山、さら尼ヶ岳から大洞山と晴れ渡った空に眩いばかりの緑が映じます。昨日までは太平洋高気圧に声援を送っていたのですが、梅雨前線が南下して天気が回復し比較的涼しい風まで吹いてくるようになると、手のひらを返してオホーツク高気圧にエールを送る節操の無い隊長でした。

○大峠の手前で道は最近付替えられたらしく、良く踏まれていないグズグズの歩きにくい下りとなり、最後は火葬場の隣にでます。ここから炎天下の林道歩きが始まりますが下りですので快調なペースです。ところがバスの時間が迫ってきたのに脚が思いのほか伸びません、最後は息を切らしてバス停に駆け込みます。すぐに来たバスは往きと同じ愛想無し運転手で、鎧岳への停留所に不安を抱きながら乗り込みました。

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