二上山

雄岳〜雌岳

當麻寺から二上山


【行程】 6/17(日)晴れ [阿倍野橋8:24=(近鉄南大阪線)=二上山駅8:58−二上山(雄岳)10:04/10:21−雌岳10:32/10:37−岩屋10:46−竹ノ内峠11:03−當麻寺11:40/12:00−當麻寺駅12:15=(近鉄南大阪線)=阿部野橋13:00==>帝塚山へ]
【メンバー】 隊長(単独)

○昨日は深酒&夏風邪のためでしょうか一日中猛烈な頭痛に悩まされていたのですが夜明けとともに快癒、天気も良いので遅発ちですが出かけることにいたします。近鉄電車は田園地帯を西に向かい二上山を仰ぎ見てトンネルを潜ると大和の国です。二上山駅では中高年パーティと一緒に下車しますが、どうして集団だとこうも厚顔無恥になれるのでしょうか?男子トイレにまで進入してくるオバサン達に隊長は赤面です。

○駅からの道はわかりにくいが親切な現地の人に助けられ無事に登山口に到着です、ここからは林の中の歩きやすい広い道を左手に池を見ながら進みます。二つ目の池の先に分岐がありハイキングマップには直進となっていますが昔ながらの尾根ルートを取ることにします。細いけれど良く踏まれた道はしだいに急登となりたっぷりと汗をかかされます。

雄岳山頂にて
○やがて尾根上を歩くようになるとそよ風が心地くベンチのある所からは下界が見渡せます。樹林の中を最後の急坂を喘ぎながら登りきると雌岳からの道に出合います、雄岳の山頂はすぐでした。樹木に覆われ展望はありませんが歴史を感じさせる落ち着いた佇まいです、なんとここでは入山料200円が必要です(驚愕!)でも支払いとともにカメラのシャッターを頼む抜け目無い隊長でした。東端にある大津皇子の墓にお参りしてから山頂を後にします。

雄岳下りから雌岳
○コルには茶屋が開業していて軽四輪が登ってきていました(ちょっと幻滅)雌岳への登りは階段を一歩一歩登ります、雄岳とは違い山頂は禿山でした。広場の端からは大和盆地が眼下に広がり南に少し下ると金剛山地の重畳たる山波が遥かに見渡せます。ジグザグに高度を下げて行くと岩屋峠に着きます、西に少し下ったところに岩屋があり古の信仰を今に伝える貴重な遺跡として一見の価値があります。

○この先の竹ノ内峠は是非とも訪れたい場所だったので縦走を続けます。大和と難波宮を結ぶ竹ノ内街道は日本最古の官道といわれ古代には大いに栄えました、難所の峠では数々のドラマがあったことでしょう。丘を一つ越えて草の生い茂る道をかなり下ったところの峠は交通量の多い道路が東西に横断していました。当麻寺への分岐道が見当たりませんので『工事中通行止』の林道をトボトボ下ります。1.3Kmで先ほどの道路と合流しS字カーブを下ると當麻寺へ0.9Kmの道標を発見。

○當麻寺からは二上山のたおやかな峰々が仰ぎ見られ、三重の塔や本堂の甍とのコントラストが大和路の旅愁を感じさせます。新西国巡りの団体が去った境内には静けさが戻り、遠くから聞こえる読教の声がいつしか隊長の心の扉を開き遥か飛鳥時代へと誘います。


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