多紀アルプス

垰山〜小金ヶ岳〜三岳〜西ヶ岳

小金ヶ岳から三岳を望む


【行程】 6/2(土)快晴 [大阪6:02=(JR)=篠山口7:18/7:25=(タクシー5980円)=筱見四十八滝キャンプ場7:50/7:57−長滝8:21−山9:03−小金ヶ岳10:47/11:10−大タワ11:40−三岳12:25/12:38−西ヶ岳13:28/13:38−尾根下降口14:00−栗柄口14:30−奥栗柄15:00/15:43=(バス)=篠山口16:07/16:37=(JR)=大阪17:39]
【メンバー】 隊長、シェルパ1号

○丹波篠山に多紀アルプスという楽しそうな山があります(隊長の触角にピピンときました)車で大タワまで入ってのラクチン周遊が多いのですが、どうせなら完全縦走してしまおうとの欲張りプランです。6月とはいえ低山なので少しでも涼を求めて滝巡りをしながら登るコースとします。幸い入梅前の爽やかな天気でしたのでサウナ風呂のようなことはありませんでしたが、それでも快晴のなか汗だくになりながらの低山徘徊となりました、岩稜あり少々藪っぽい道もありいろいろと楽しませてもらいました。

○筱見四十八滝キャンプ場からはひんやりとした沢沿いの道を登ります「八つしかないのに四十八滝とは如何に?」「八つの滝が始終流れている故・・」何やら人を馬鹿にしたような問答でした(う〜ん関西っぽい)長滝を過ぎると一寸した岩場があり鎖を伝った先で振り向くと山深い展望が開けます、樹林帯から出た明るさの中で緑の山並みと白っぽい岩のコントラストが青空に映えます。主稜線に近づくと緩やかな傾斜となりやがて沢は消え去ります。

○垰山は樹林のなかで展望は利きません、ここから稜線はクランク型に曲がり里道が縦横に通っていますので細心の注意が必要でした。忠実に尾根を辿れば間違いはありませんが何本も巻き道らしきものに惑わされます(隊長も誘惑に負けた・・)人が通らないので藪は育つは蜘蛛の巣は濃いやらで決して歩きやすい道ではありません(でも好きやねん)途中の岩場からは眼下に翠色の水を湛えた鍔市ダムが望まれ一陣の爽やかな風が頬に当たります、小金ヶ岳の手前で初めて人とすれ違いました。

○小金ヶ岳からの展望は素晴らしく西側に連峰の主峰「三岳」が聳え立っています。頂上はなんの変哲のないものでしたが一歩下り始めると様相は一変しアルペン的匂いの濃いものとなります。連続する岩稜とナイフリッジこれがアルプスたる所以でした(というより越後三山の中ノ岳から八海山への縦走路を彷彿とさせます=鎖もあって"オカメ覗き"そっくり)

三岳から西ヶ岳を望む
○大タワで林道を渡るといよいよ三岳の登りです、標高差は280Mですが中ほどに120Mの急登があり疲れの溜まった脚にはきついものがあります。山頂の手前には役の行者の祠があり展望が開けています、皆さんここでお休みです樹林のなかには避難小屋も見えています。山頂には電波塔があり樹木で展望は利きませんが堂々の一等三角点です。さて待ちに待った"登頂ゼリー"の登場です、登山隊復活に何か足りない物がある?ようやく気付いた隊長でしたが以心伝心シェルパも持参です(なんと2個も)感激の隊長、嗚呼麗しの師弟愛。

西ヶ岳からピラミダルな三岳
○ここから再び孤独な世界となります(顔には執拗な蜘蛛の巣攻撃が)急な下りを過ぎて登り返すと西ヶ岳は思いのほか近かった。こちらからは三岳のピラミダルな姿が一段と勇ましく望まれます。笹が煩い道を尾根伝いに辿りますがテープに導かれ南へ下ります、当初予定の北に行く道とは違いますがしっかりした踏み後は西に転じ沢筋の階段となります。

○下った所は栗柄口バス停でした、1時間15分もバスを待つのは馬鹿らしいのでビールを求めてさすらいの登山隊となります。20分程で奥栗柄バス停の酒屋に到着し冷えたビールをゲット、公園でゲートボールを観戦しながら祝杯をあげます(炎天下のグランドでは老人達の真剣なバトルが・・)定刻に遅れた過疎バスは何故か満員で立つことに(地元の野球少年達で貸切り状態)でも満ち足りた一日でした。

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