御正体山・石割山

御正体山−石割山−大平山

縦走路から御正体山を振返る


【行程】 3/4(土)晴れのち雨 [たまプラーザ4:00=調布IC4:55=都留IC5:40=三輪神社登山口5:58/6:20−峰宮跡8:13−御正体山8:35/8:50−前ノ岳9:10−中ノ岳9:23−山伏峠分岐10:03−石割山11:01/11:21−平尾山11:39−太平山12:02−湖北12:26/12:33=(タクシー)=三輪神社登山口13:18/13:29=三ツ峠山へ]
【メンバー】 隊長、林道の鴉天狗

○昼から天気が崩れるとの予報に早立ちを心掛ける優良登山隊です。三輪神社からの林道は心配していた凍結もなく終点の登山口まで入れました(車3台ほど可)勿論一番乗りです。登り出しは薄暗い杉の植林帯ですが、沢を越えてしばらく行くと植生も落葉樹となり明るい尾根筋に出ます。ここからは軽快な稜線歩きの始まりですが、標高が高くなるにつれて北側斜面のため登山道が凍結してきます。慎重派の隊長は「そろそろアイゼンを着けようか?」ノー天気な鴉天狗は「2、3回滑ってからでいいよ」ですって、結局ツルンツルンの道を最後まで歩き通してしまいました。

御正体山山頂にて
○きつい登りを詰めたところが峰宮跡です、ここからは正面に富士山が大きく望めます。あいにく8合目から上は厚い雲に覆われていますが、雪を被った姿は美しい限りです。御正体山の山頂は周りの樹林で展望はありませんので登頂ゼリーを食して先を急ぎます。前ノ岳、中ノ岳を越して行きます、登りの北斜面は凍結していますが下りの南斜面は雪が少ないので安全です。この辺りは鴉天狗をブッチギッて隊長の独壇場です、山伏峠の手前で6人パーティとすれ違い本日の初の登山者との出合いでした。

縦走路から石割山を望む
○時間も早いので山伏峠への道を見送り石割山へと向かいます。いつしか雪も消えて早春のハイキングモードになり、鴉天狗と喋りながらチンタラ歩いて行きます。ところがコースタイムも急速に甘くなっていたんです。石割山まで1時間40分が50分強とは、どう言うこっちゃ。まだまだと思っていたところに石割山の山頂標識が現わられブッ飛ぶ登山隊です。山頂は禿げ上がり正面に富士山と山中湖が眺められる抜群の展望台です。残念ながら富士山は雲に覆われ半分しか見えませんが、山中湖は明るい湖面を見せてくれています。

○土曜日も働く仕事熱心な自衛隊の射撃音が轟くなか昼食とします。出発前に賑やかなパーティが到着です、これでようやく人気のハイキングコースらしくなりました。お互いに天気に恵まれた幸運に感謝のエールを交歓して別れます。時間があるので登山隊は大平山まで足を伸ばすことにします、急な下りを泥に足を取られないよう駆け下りると、やがて草原のなかの緩やかな道となります。

○平尾山は展望が良いのですが、大平山とその手前の別荘群の眺望がなんともアンバランスです。ここから木の階段が延々と続き、鞍部からの登りは別荘地に入り込まないように鉄条網まである馬鹿らしさです。丹沢の鹿の柵を彷彿とさせるパロディに違いありません。気分が暗くなったと思ったら天気も急激に変化して今にも一雨きそうな空模様です。大平山の山頂では強風が吹き始めましたので、カッパを着て急いで下山します、正面から細かい雨が吹き付けてきます。

○幸い麓では雨は上がりビショ濡れにはならずに済みました、早速タクシーを呼んで車を置いた登山口に戻ります。しかし随分と歩いたので料金が心配です、山伏峠を過ぎ道坂峠に近づくころには、登山隊は次第に無口になり隊長の目はメーターに釘付けです。重苦しい雰囲気の中、料金の上がる音だけがやけに大きく響きます。堪り兼ねて静寂を破ったのは運転手です「お客さんもうメーター停めるから」と8000円でストップしました。何たる親切、4〜5千円は儲かりました。よほど隊長の顔が恐かったんでしょうか、こんな連中と淋しい林道の奥まで行く自信が無かったのかも知れません。ほくほく顔の隊長は三ツ峠山へと向かいます。


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