石鎚山

弥山にて


【行程】 5/1(金)曇り時々雨 [東名市ヶ尾19:00(車)=
5/2(土)
山は雨、下界は晴れ [=吉川JCT1:00=(近畿自動車道、本四架橋)=下谷5:00(仮眠)8:00=(ロープウエイ)=山頂駅8:10−成就社8:40−前社ガ森9:55−二ノ鎖小屋10:40−弥山11:15−天狗岳11:28−白石小屋11:40/12:10−前社ガ森12:50−山頂駅13:52=下谷14:15=琴平参拝=一宇川又19:15(民宿川又)]
【メンバー】 隊長、林道の鴉天狗、シェルパ1号

こんにちは、ミ〜ハ〜登山隊%悲しいサラリーマン、です。
GWに四国遠征しましたので報告します。
・カレンダー通りの休みしか取れないのでGWの4連休は貴重です。
・できる限り効率よく行動するため車にする。(大変だー)
・渋滞を避けて四国突入、離脱を行なう。(ますます大変だー)
・四国の帰りにどこかに立ち寄る。
以上のコンセプトで次の山行が実行されたのでした。

5月1日 夜 東京発 ひたすら西へ
5月2日 石鎚山
5月3日 剣山伊吹山
5月4日 恵那山
5月5日 四阿山根子岳

何が楽しくてあくせくピークハントに明け暮れる悲しいサラリーマン達よ。
とゆうことで、後は個別の報告を見てください。

○GWの渋滞を避け四国入りを果たすべく、できる限り早く東京を出てひたすら西へと車は走ります。途中で運転手を交代し控えは後ろで仮眠するとゆう伝説のキャノンボール体制をとったのです。この大変な努力の末約10時間で下谷山麓駅駐車場に無事到着しました。隊長は養老SAから西条までの運転でくたくたです、ここで仮眠し8時始発のロープウェイを待ちます。

○天候の悪化が心配されるなかロープウェイの乗客は30名ほど、山頂成就駅で雨となりカッパを着て登りはじめます。30分で成就社に到着し信心深い隊長は登山の無事を祈ります。

○成就社からの下りを経て本格的な登りを暫く行くと「お試し鎖」に到着する。「ぷっぷっぷ、お試しだって笑っちゃうぜ」等と軽い気持ちで取り付きますが、20メートルも進まないうちに顔色が変わる隊長でした。雨に濡れた鎖と岩はツルツルと滑りやすく、更にカッパが追い討ちをかけます。

○この先20メートルは垂直に近くなり思わずため息がでます、ふと右手下方を見ると巻道らしいかすかな踏跡が認められます、しかしかなり厳しいトラバースです。ここで隊長は巻機山で体得した必殺技の"木の根掴み"にてエスケープします。安全地帯にて後続を待つが一向に来ない、見るとそのまま登っているじゃありませんか。「何の真似だぁー,猿の真似ぇー」 後で聞いたらトラバースに付いていけず、やむを得ず直登したそうな。(一声掛けてよ)

○しかしこの巻道は非常に危ういものであった。ようやく岩場の頂上に近づくとそこには5メートルほどの一枚岩が立ちふさがっていた。70度ぐらいの傾斜で手掛かり足掛りの少ない、濡れて滑りやすい厄介な代物であった。もしこの岩を越えた向こう側も同じ様な状態だったら、登ったら最後、前進も後退も出来ないぞ、ウーン。

○雨の降りしきるなか一人逡巡していると、いきなり天啓が。耳元で囁く甘美な声、「三点確保は基本中の基本ですよ」 ありがたや田代大明神!そうだ、鎖に頼り過ぎ不覚にも基本中の基本を忘れておった。ピタッと岩に手を当て押して見る、つぎにホールドの感触をゆっくりと味わう−−−すると忘れていた記憶がよみがえってくる。

二ノ鎖を登るシェルパ
○加えてもうひとつの閃きが、さきほど成就社で登山の安全を祈願してきたではないか。ということは、私は守られている。これで気持ちも落ち着き最後の岩を乗りきると、なんとそこは鎖の終点だった。これで恐いもの無し、無人の野を行くごとし。

○二ノ鎖、三ノ鎖は三角形の鐙がついているので比較的登りやすいのですが、60メートル以上の長丁場なのと垂直に近い岩場であり気は抜けません。とくに三ノ鎖の中ほどにオーバーハングがあり、ここは少々ヤバかった。しかし隊長は「三点確保は基本中の基本」と念仏を唱えながら、難なく乗り切ってしまうのであった。(でも雨に濡れた鎖場はもういやっ、晴れの両神山の八丁尾根は全然平気だったんですが)

天狗岳へのヤセ尾根にて
○三ノ鎖を越えると弥山の頂上ですが、ガスで視界は利かず南からの強風も吹いている。ここから天狗岳までピストンします、ガスのなかをホイホイ歩いたが、後で写真を見ると、ウーン恐い痩せ尾根ですねぇ、下が見えなくてよかった。

○下りは命が惜しいので鎖場はパスして巻き道を行きます。成就社で無事の下山を感謝して、ミ〜ハ〜登山隊の四国最高峰へのアタックは修了しました。(ありがたや、田代大明神にはこの場を借りてお礼申し上げます)琴平さんに立ち寄り剣山麓の川又の民宿に泊まります。明日は剣山です。

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