黒川鶏冠山

木々の間から鶏冠山を望む



【行程】 10/20(土)曇り [たまプラーザ5:50=(東急・JR)=塩山8:12/8:33=(バス)=落合9:31/9:40−分岐10:40−鶏冠山11:23/11:38−黒川山11:58−六本木峠12:40/12:56−天庭峠13:26−丸川峠14:00−裂石15:42/16:05=(バス)=塩山16:33/16:58=(はまかいじ)=町田18:14/18:18=(JR・東急)=たまプラーザ18:39]
【メンバー】 隊長、仕立て屋ぼん



○秋も深まり山々からは紅葉の便りが聞かれるようになりました。大菩薩山嶺付近ではまだ少し早いのですが、そのぶん静かな山旅を求めて黒川鶏冠山を目指します。塩山から落合までバスの便がありますので、縦走するならこれを利用しない手はありません。3か月ぶりに同行する仕立て屋ぼんの脚の具合が不明ですから、もしかしたら柳沢峠に下ることも考えられます。


○バスは空席が少しある程度でした。同時刻に出発の西沢渓谷行は立っている人も見られます。途中の大菩薩峠登山口と柳沢峠でほとんどの人が降り、終点まで乗ったのは鶏冠山に向かう4人だけでした。出発草々登山口へ向かう分岐が判りにくく、地図と睨めっこ(・・・古い地図には学校マークがありますが廃校で更地になってました)先発の単独行は分岐で曲がらずに遥か先まで行ってしまいました。我々はGPSを見ながら歩いている後発の単独行に注目し、冷静に難を逃れます。集落の奥まで行くと鶏冠山への道標がありました。


山梨百名山の標柱のある鶏冠山神社尻がムズムズする岩場に平然と座る仕立て屋ぼんに神経はあるのか!○暗く湿っぽい道ですが緩い登りが続きます。休憩していたら先発の単独行が息を切らしながら追い抜いて行きました(かなり先まで行って戻ってきたようです)分岐を過ぎると山腹を巻くようにして高度を稼いで行きます。やがて左前方に木々の間から鶏冠山が望まれるようになりました。紅葉は今ひとつですが鶏冠山分岐の先では、比較的きれいな紅葉が見られました。



○岩の間を縫うように攀じ登ると鶏冠山の最高点でした。この先の鶏冠山神社に山頂標識があるようです。少し下って回り込むと岩壁の上に出て展望が開けます。正面の大菩薩嶺はとても遠く感じられます・・・『とてもあそこまでは行けんな』(心の声)岩峰の上に小さな祠があり、その前には山梨百名山の標柱が建っていました。祠の横の岩壁は垂直に100m以上切れ落ちています。この端に座り写真に納まる仕立て屋ぼんの神経は、高度恐怖症の隊長には理解不能です。見ているだけでお尻がムズムズしてきます。



○先ほどの分岐まで戻り柳沢峠への道を少し進むと見晴らし台への分岐です。5分ほどで奥秩父が一望できる露岩の展望台となります。稜線が雲で覆われているし団体が休んでいるので、早々に引き返します。分岐の上にある黒川山の三角点に立ち寄りましょう。黒川鶏冠山と呼んでいましたが、正確にはここ黒川山と先ほどの鶏冠山に分かれていたのでした。



○落葉松林の緩い下りの快適な道を軽快に歩きます。三本木で林道を渡り柳沢峠への分岐となる六本木峠に出ます。まだ1時前なので昼食を摂ったら丸川峠まで参りましょう。冷たい風が吹いているので、温かい飲み物が嬉しい季節となりました。さて、お湯を沸かそうとして・・・「あれっ、ガスコンロを忘れた〜」何たるドジでしょう。まだ水でも我慢できる気温でしたから良かったものの、冬だったら大変でした(これも老化現象?)



鶏冠山から大菩薩嶺を望む(遠い!)○丸川峠までは気持ちの良い樹林帯の縦走路です。ススキの原がある峠には小さな小屋がひっそりと建っていました。数人のグループが幾つか休んでいます。我々は裂石を目指して下ります。始めのうちは緩い下りでしたが、途中から岩が多い急な下りとなります。するとイキナリぼんの脚が遅くなります。どうやら脚を捻ってしまったようです。ここからは額に脂汗の苦しい下りが半時間ほど続きました。しかし林道に出ても勢いは回復せず脚を引きずります。



○幸い時間に余裕がありますから慎重に参りましょう。何とか裂石にはバスの時間の20分前に着きました。バス停前の食堂に飛び込み「ビールとオデンにヤッコ」と大急ぎで注文すると・・・得意の短時間での飲み食いです。追加のビール瓶が空になる頃にはバスの姿が見えてきました。追い立てられるように支払いをすませるとバスに乗り込みます。余裕で座れたのですが、次の大菩薩の湯で満席となり立ち席となりました。



○塩山には時刻表より遅く着いたので接続悪く、仕方が無いので特急券を奮発いたします。秋の日は釣瓶落とし、薄暮の山梨県を後にします。さて紅葉は今ひとつでしたが、静かな山旅を楽しむことができました。ただ今回は装備のチェックが不十分で、ガスコンロを忘れるというドジでした。簡単なハイキングということで気の緩みがあったのかも知れません(決してボケではない!)自戒をこめて・・・次回からは気を付けよう!



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