藤原岳

山麓から藤原岳を望む


8/7(日) 奥三界山    
    8(月) 小秀山        
   9(火) 位山     ・   川上岳   
  10(水) 経ヶ岳   
  11(木) 能郷白山  ・   冠山   
  12(金) 藤原岳   


【行程】 8/12(金)快晴 [いなべ(六石高原ホテル)5:32=(車)=表道登山口6:13/6:26−4合目7:07−聖宝寺分岐7:51−藤原山荘8:23−藤原岳(展望丘)8:43/9:05−聖宝寺分岐9:44−駐車場10:36/10:59==御在所山ゴンドラ駅11:59/14:40==四日市16:00(ホテルルートイン四日市泊り)]
8/13(土)快晴のちにわか雨 [四日市7:33=(車)=たまプラーザ13:45]
【メンバー】 隊長、林道の鴉天狗




○藤原岳は鈴鹿山系の北部にある石灰岩の山です。山麓から見上げる姿は伊吹山のようですが、東部は石灰の採掘で山頂付近まで大きく抉られ荒々しい山肌を晒しています。このままでは秩父の武甲山のように存在が脅かされるようになりかねません。


○標高が1140mと低いので暑さ対策として早朝登山がよろしいようです。加えてヒルが出没するという噂もあり、こちらへの対応策も必要になります(どうやら裏参道らしい)結局、この暑さの中でスパッツを着用することとします。


天上の楽園にある藤原山荘○登山口には立派な休憩所とトイレがあり駐車場も完備しています。もちろん登山隊は一番乗りでしたが、準備中に1台到着しました。登山道は良く整備されていて、険しい傾斜もジグを切り緩やかに登ることができます。朝とはいえ26度の温度ですから、すぐに汗が噴き出します。それでも8合目を過ぎると時々涼風が渡り生き返ります。


○後ろからハイペースのオジサンが追い抜いて行きました。まるで山岳マラソンのような勢いです。我々より高齢と見ましたが熱中症にならないか、見ている方がハラハラしてしまいます。最後のガレた道を登ると避難小屋の藤原山荘です。ここは台地のような草原が広がる山上のパラダイスです。


藤原山荘から展望丘を望む○ここから展望丘へはもう一息です。丘の上を目指して登ると、右手後方には切り立った岩壁のうえに天狗岩が望まれます。丘の上には「藤原岳」の標識もありますから、ここを我々の山頂といたしましょう。山頂からは360度の大展望が得られました。爽やかな風が通るので何時までも休んでいたい場所です(もちろん誰もいません)青空には白い雲が浮かび、小型飛行機が頭上を通過して行きます。


○それにしても誰とも会いませんが、この暑さでは仕方がないのでしょうか。関西の人は暑さに弱い?などと下らないことを考えていたら単独行が登ってきました。その後に2人連れが来て「誰もいなかったでしょう」「いえ、一人だけ」「一人だけね、ハハハ」と汗びっしょりの鉢巻オジサンは豪快に笑いながらすれ違います。


○それから単独行2名に会い登山口でも5名いましたので、我々を含めて13名となり今回の遠征の新記録となりました。やはり人気の山だったのですね。それにしても34度の中を登り始めるなんて、若くても油断は禁物ですよ。


○まだ11時なので御在所山を目指します。この山を隊長は登っているので相棒の支援です。ゴンドラ代が勿体ないので車番に徹しましょう。ところが待てど暮らせど鴉天狗は下山してきません(まさか遭難??)2時間半後にようやくTELが・・・何と歩いて下山してきたとか(人を待たせておいてそりゃないぜ)


○今回の遠征では天気にも恵まれて当初予定の8山を全て登ることができました。予想もしていなかった経ヶ岳の林道不通という事態も融通無碍に乗り越えましたし、蜂の集団に襲われるというアクシデントも大事に至らず登山を続けられました。毎日、午後から雷雨という不安定な大気も早立ちで対処し、むしろ猛暑を避け熱中症を防ぐことができました。いずれにしろこの充実感は筆舌に尽くせません。これで300名山の旅もいよいよフィナーレが近づきました。



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