南丹沢周遊

雨山峠〜檜岳〜秦野峠〜シダンゴ山

1086P下からシダンゴ山を望む


【行程】 1/24(土)晴れのち小雪 [たまプラーザ5:34=(東急・小田急)=新松田7:03/7:13=(富士急湘南バス)=寄7:28/7:33−ゲート8:10−鍋割峠分岐9:37−雨山峠10:14−雨山10:48−檜岳11:19−伊勢沢の頭11:47−1086P下12:09/12:50−林道秦野峠13:22−ダルマ沢の頭13:58−シダンゴ山14:25/14:34−寄15:14/15:35=(富士急湘南バス)=新松田16:01/18:16=(小田急・東急)=たまプラーザ19:28]
【メンバー】 隊長、菱縞の紋次郎



○静かな山旅を求めて再び丹沢を訪れます。今回は寄(やどりぎ)から雨山峠、秦野峠を経てシダンゴ山の周遊コースです。今回は本格派の「菱縞の紋次郎」さんが同行ですから雪があっても安心です。積雪の状況がわかりませんので念のため軽アイゼンを持参しることといたします。先週、紋次郎さんが鍋割峠に行った時には峠から上には雪があったそうです。

○寄で降りたのは我々と登山者1人という寂しさです。天気予報は曇りでしたが、富士山が綺麗に見えるピーカンでした。舗装道路を半時間北上するとゲートに到着です、ここで登山届を提出します。登山道に入るとジグを切りながら登り高度を稼ぎます。1時間強で鍋割峠への路がある沢を渡ります。雨山沢左岸のトラバース道は崩れた部分があり気を抜けません。

雨山沢を行く○雨山峠まで0.6Kmの所から沢の中を進みます。テープや階段が整備されていますが、荒天の時は要注意です。雨山峠直下では枯葉がゴソゴソいう音に、熊かと思って恐る恐る顔を出したら・・・単独行が休んでいました(まったく驚かすなよ!)枝をナイフで削って杖を作っている変り者でした。

○峠から雨山までは一気に登ります。始めは北斜面ですから氷結を心配していたのですが、昨日の暖かさもあって杞憂に終わりました。雨山からは光りを反射した相模湾辺が眺められ、光の中に大島、利島が黒い影を落とします。今まで晴れ渡っていた空にも黒雲が垂れ込め、冬山の様相を呈し始めます。先ほどまで見えていた主稜の山々も、いつの間にか雪雲に覆われて今にも雪になりそうな天気です。登りで汗をかいたので薄着になっていましたが、気温の低下で肌寒く感じられます。

木々の間から檜岳を望む○やはり白いものが落ちてきました。霰のような粉雪で地上に落ちても気温が低いので融けません。見る見るうちに辺り一面白い世界となります。檜岳では玄倉から来た単独行に会いました「山神峠からきました」「山神峠?」・・・すいません2人とも勉強不足でした。山神峠までが大変な路だったようですが、やはり変人にしか会わないようです。

○この辺りの鹿は警戒心が強く、遠くから我々の気配を察し鋭い警戒音を発して逃げて行きます。時折、日が射したり雪が舞ったりという天気ですが大きく崩れることはありません。次第に標高が低くなりますから安心です。1086Pからは一般道から外れてアドベンチャールートを取ります(前回は反対方向で通過しています)

誰も居ない山頂でした○林道秦野峠からは急傾斜を登り返して高松山分岐で一休みです。ここから先は初めての道ですがハイキング路なので軽快に飛ばします。虫沢林道を渡るとシダンゴ山へ最後の登りです。傾斜が緩くなると植林された低木群が現れ山頂となります。360度の大展望のはずですが、先ほど通過した檜岳の稜線すら雪雲に覆われ霞んでいます。そんな訳で人気のハイキングコースの山頂には人っ子一人おりません。

○バスの時間に間に合うように山頂を後にします。歩き易い広い道なので急いだ訳でもないのに、コースタイムを大幅に短縮して寄に到着です。今回は静かな山旅を求めての丹沢でしたが、思惑通りに単独行2人にしか出会いませんでした。さて新松田で反省会を兼ねて一杯やるのは紋次郎さんとの暗黙のお約束です・・・とはいえ少々呑みすぎ酩酊状態とは(情けなぁ〜)でも夢は大きく海外へ、足腰は立たないのに口だけは達者な登山隊でした。



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