暑寒別岳縦走
縦走路から暑寒別岳を望む
【行程】 6/28(土)晴れ [雨竜5:05=(車)=南暑寒荘5:35/5:50−2合目6:49−雨竜沼7:20−湿原展望台8:00−南暑寒岳9:28/9:45−コル10:20−暑寒別岳12:02/12:50−滝見台13:50−左上台14:50−暑寒荘15:45/15:55=(車)=増毛16:20] 【メンバー】 隊長
○暑寒別岳は是非とも縦走したい山でしたが、登山口までの長い林道アプローチに苦しんでいました。ところが「なまら蝦夷」なる本に縦走支援の文字が!一も二もなく飛びつきます。頭痛を抱えながら早朝のダート道を揺られて気分は最悪、でも南暑寒荘の清々しい新鮮な空気に生き返りました。遊歩道をゆっくりと登ると朝靄が次第に晴れてきて青空の下に緑の雨竜沼湿原です。前方に広がる湿原、黒い湖沼に映る白い雲、雪の残る南暑寒岳、暑寒別岳の風景は至仏山と尾瀬ヶ原を彷彿とさせます。
○湿原の中の桟道を軽快に進みます、お花は水芭蕉が盛りを過ぎ今ひとつですが、人の少ない気持ちの良い道なので時々のんびりと歩きます。やがて湿原の西端から南暑寒岳に登り始めます、少し上がれば湿原が一望できる展望台で、ここで一休みです。
○笹原の緩い登りが続き最後に這松が出てくると稜線に出ます、生憎ガスが出始めて暑寒別岳は隠れてしまいましたが、高山特有の雰囲気が山頂は近いと教えてくれます。先陣が二人だけの静かな山頂は独特の匂いと小鳥の囀りで隊長を迎えてくれました、展望はガスでいまいちですが暑寒別岳の登りが見えないことが反って良かったのかも知れません。
○皆さんはここから引き返すのですがそのまま縦走路に入ります。いきなり200mの急降下ですが、ロープが張ってあるので何ら問題はありません。ただ道の真中に熊さんの湯気の立つ落し物を大量に見た時には思わず後ずさりました。最低コルには雪が残り雪渓を渡ります、あとは400mの登りが待っています。この辺りからガスが晴れ前方のピラミダルな山頂が望まれ、いつもなら登頂意慾が掻きたてられるのですが体調不全の本日は溜息とともに力が抜けて行きます(情けなぁ〜)
○痩せ尾根を辿れば左側がスッパリ切れ落ちているガレ場を慎重に通過して、本日最大の急登です。汗びっしょりで登り切ると一面のお花畑でした、黄色、白、紫の花々が斜面に所狭しと咲き競う様は地上の楽園とでも言うのでしょうか。山頂に着くと増毛側からの登山者で賑わっていました、南側からの闖入者に質問攻めです。
○食欲の無いまま呆然と過ごしているとガスが見る見る晴れ渡り、周囲の山々が望まれるようになりました。群別岳は均整の取れた姿が美しい山でしたが、南暑寒岳はのっぺりと特徴の無いピークでした。山頂を後にして箸別ルートを分けると急降下です、8合目の扇風岩で一休み、7合目から下は薮蚊の大群に満足な休みも取れない状態でした。
○樹林帯の中の散策路を下ると前方に立派な暑寒荘が見えてきました、長かった縦走もようやく終点です。雨竜沼から南暑寒岳、暑寒別岳と変化に富んだ縦走路は花花花の豪華な競演も見られ充実した一日を与えてくれました。増毛に着いたらまずは国稀です、試飲コーナーで大吟醸をなみなみと頂き満足まんぞく。
☆隊長絶賛の縦走支援
雨竜:ゆき・ふる・さと 0125-77-2429
増毛:ぼちぼちいこか増毛館 0164-53-1176