岡山低山十五連発−1

最後は薮漕ぎの上ノ山

稲刈り中の田んぼと上ノ山


(その1)緑山=作山=角力取山=久津山=上ノ山=千種山

(その2)天神山=片山=弁天山=丸山=宮山=茶臼山=三笠山=堂山=頭高山


【行程】 10/28(日)小雨[新大阪6:00=(ひかり351)=岡山6:51/7:08=(JR)=服部7:38/7:45=(自転車)=E(注)8:02−緑山8:07=E8:11==SE8:16−緑山肩8:19−SE8:20==SW8:34−作山8:37−SW8:42==W8:50−角力取山8:51−W8:52==服部9:18/9:36=(JR)=万富10:41==N10:49−久津山10:51−S10:53−N10:56==S11:00−上ノ山11:05−S11:08==S11:15−千種山11:20−S11:22==万富11:29=>天神山へ](注)登山口の方位
【メンバー】 隊長(単独)

【緑山】みどりやま(41.0M) 岡山県第九位
雨に煙る緑山○岡山県は低山の宝庫です、公認だけでも12座もあり日本一低い山が集中しています。岡山を中心に機動力を発揮すれば全てを一日で周遊できそうです(なんたる馬鹿な企画でしょう)そこで今回は新兵器の登場です、折り畳み自転車を担いでの岡山訪問となりました。ところが『安物買いの銭失い』重い、嵩張る、ギアなし、の三重苦じゃありませんか、おまけに雨まで降ってきて最悪でした。


○さて岡山といえば「ツチノコ」の生息地として知られています、今回の山旅は田んぼの中の丘巡りですからツチノコ君に遭遇するチャンスはかなり高いと考えられます。もし出会って捕まえたら一躍有名人です、『日本百低山』の執筆依頼が大手出版社から来ないとも限りません(夢は枯野を駆け巡り・・)

○吉備線の服部駅は小雨に煙っています、慣れぬ自転車の組み立てに少々てこずりますがカッパ上下を着用し南下します。やがてこんもりとした森が近づいてきます、麓にある墓地から登り始めます。すぐに藪漕ぎとなり、薄暗い林の中をグズグズの足下に注意しながら高度を稼ぎます。残念ながらツチノコはいませんし山頂の展望もなく即刻下ります。自転車で峠まで登ると、ここから山への道がついていました。確認のために登りますが山頂の肩まで続きお墓があります、最後は藪ですがこちらからの方が簡単でしょう。

【作山】つくりやま(30.0M) 地図に山名表記なし
前方後円墳の作山○稲刈りが終わったばかりの田んぼを南下すると西に松林の丘が望まれます、日本第九位の作山古墳です。この付近は古代に栄えたようで古墳が沢山残っています。作山は地図にしょう肩体文字での山名表記がありませんが寄って行きましょう、道標に導かれて南西の駐車場から登ります。前方は松に囲まれて展望はありませんが後円は広々と明るく視界が開けます。



【角力取山】すもうとりやま(23.0M) 岡山県第一位
角力取山と避雷針○更に南下すると道の左側に大きな松ノ木が生えている小さな丘が現れます、このわずか7Mの丘こそ岡山県最低峰の「角力取山」です。道を挟んで一本の高い鉄塔が聳え立っていますが落雷から松ノ木を守る避雷針でした。しだいに雨足が強くなるなか服部駅に戻ります。

○顔に雨を受けながら必死にペダルを踏みますがスピードは出ません、三重苦の自転車ではありますが、この先相棒として愛着がわくように何か良い愛称はと考えます。銀色に輝くフレームには“CAPTAIN STAG”の文字が、キャプテンと言えば隊長じゃありませんか・・ボス鹿−>鹿隊長−>馬鹿隊長(うぇ〜ん)・・隊長号と銘銘されました。

【久津山】くづやま(47.0M) 岡山県第十一位
上ノ山から久津山を望む○JRの万富駅から東に線路沿いに進むと小公園の向こうに小山があります。山頂に神社マークがあるので参道を探し北側に回りこみます、お墓への道を登りますが20Mほどで行き詰まり簡単な藪漕ぎとなります。山頂広場には小さな社があり南から参道が上ってきています、これを下ると線路脇の道にでました、こちらが本当の登山口だったようです。




【上ノ山】うえのやま(31.7M) 岡山県第四位
○県道を跨ぎ民家の間の道を登ると奥に社があり展望が開けます、先ほど登った久津山が住宅街を挟んで対峙しています。ここから畑を横切り最後の笹藪は壮絶な漕ぎとなりました、ほんの20Mがなかなか進めません。

【千種山】ちくさやま(52.5M)
千草小学校と千種山 2001.9.29○少し西に千種山があります、番外ですが寄り道していきましょう。双耳峰ですが三角点は西峰ですので、こちらにアタックします。千種小学校の裏手から畑を登ります、やがてご先祖様のお墓が山頂手前まで並びます。最後は藪ですが雨が強くなり三角点は諦めます。この辺りは稲刈りの最中です、たわわに実った稲穂が早く刈って欲しいと言うようにサヤサヤと風に揺れています。黄金色の絨毯の向こうに浮かぶ上ノ山の深い緑が印象的でした。

・・(その2へ続く)


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