二子山
林道から二子山
二子山=諏訪山=赤久縄山=東御荷鉾山=西御荷鉾山
【行程】 8/11(土)曇り [たまプラーザ4:15=(車)=練馬IC5:30=花園IC6:50=登山口8:15/8:23−股峠9:01−東岳9:27−股峠10:05−西岳10:37/11:00−魚尾道峠11:50−登山口12:38/12:33=>諏訪山へ] 【メンバー】 隊長、林道の鴉天狗
○久々の西上州それも憧れの二子山です・・二子山を語らずして西上州を語るべからず(ほんまかいな?)今回は登山隊の西上州地図の空白地帯を一気に埋めるべく神流川下流域に出撃します。ところが高速道路を走っている最中に雨が降り出します、濡れた岩場は好みではありませんので雨の上がるのを祈る隊長でした(天に通じたようです)
○それにしても何故真夏の西上州なのでしょうか、幸い気温はそれ程ではありませんが、湿度が高く無風の植林帯の登りは汗が吹き出します。股峠からはまず東岳に向かいます、滑り易い急斜面をヘッピリ腰で登り切ると、いよいよ岩場です。一個所嫌な場所がありますが慎重にクリアし痩尾根に出ると山頂を目指します。思ったよりもピークは遠く二度も騙されてしまいました。
○生憎山頂はガスで展望が得られませんでしたが、下りの途中でガスが流れ前方に突然現れた西岳の険しさに息を飲む隊長です。さて問題の難所で岩に取り付き慎重に下り始めた刹那、大きな吸血アブが襲い掛かってきました、顔の周りにせせってくる虫に精神集中が妨げられますが、三点確保で必死にしがみ付いている最中ですから手も足も出せません。無視して降下しますが「痛い!足に食いつかれたー」思わずホールドから手を放し追い払いますが、敵はさる者、バランスを崩しかけた隊長の反対の脚に食いついてきました。
○なるほど夏の低山の岩場には危険が一杯です、マムシに出会った話も聞いたことがありますが、まさかアブがこんなに危ないものとは知りませんでした。なんとか危機を乗り切りましたがもっと厳しい岩場だったら命にかかわるところでした。
○股峠まで下り西岳に向かいますが濡れた土の斜面は滑りやすいことこのうえありません、上級コースへの分岐が分からないまま(わからなくて良かった)一般コースを登って行きます。山頂からは南に両神山の鋭い稜線が黒々と雲の上に眺められ、西に続く岩稜とその先のピークはこれからの行程の厳しさを感じさせます。
○楽しい岩稜歩きは高度感抜群で西上州の空気を満喫させてくれますが、前方に望まれる頭を削り取られた叶山の哀れな姿が隊長の心を暗くします。下りは鎖が一箇所ありホールド、スタンスは十分ですが少しかぶり気味ですので岩の素人登山隊には鎖が重宝します。樹林帯に出ると道は劇的に歩き易くなり魚尾道峠からはハイキングモードで気楽に下ります。
○いつもは人気の二子山ですが、さすがに真夏では歩く人の姿はほとんど見かけません、股峠からは誰にも会わない静かな山旅となりました。憧れの二子山は隊長の期待を裏切らず西上州の魅力がいっぱいの素晴らしい山でした、これで登山隊も堂々と西上州を語る資格が得られたというもんです。
2001年の記録へ
西上州の静かな山旅へ